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東京島酒と新島ガラス

東京の島々の豊かな個性

東京には11の有人島があることを知っていますか?一年を通じて温暖な気候が続き、豊かな自然に恵まれている一方、四方を海に囲まれ、火山灰地質という厳しい環境の中で、本土とは異なる独自の生活文化が育まれ、各島それぞれが固有の習慣や文化を伝承しながら、貴重な産品をつくり続けています。

島で生まれた焼酎

東京島しょ地域を代表する産品のひとつが焼酎です。そのルーツは1853年にまで遡ります。江戸時代、鹿児島の商人が琉球との密貿易により、八丈島へ流刑となったことが発端で、九州の焼酎造りが島民に伝えられ、その技術が八丈島から各島々へと伝わりました。米が貴重な作物であったため、代替として麦麹を用いる製法が根付き、“麦麹で仕込む芋焼酎”という全国的にも珍しいスタイルが定着。麦麹特有のさわやかな香りと芋のバランスに優れた味わいが特徴です。個性豊かな7種の焼酎を紹介します。

火山石から生まれた新島ガラス

日本で唯一、新島でしか採掘されないコーガ石が原料のガラス。硬質で透明度が高く、優しいオリーブ色が特徴です。火山の噴火によって形成された島ならではの歴史と、自然環境から生まれました。1988年の創立以来、新島ガラスの魅力を世界に発信する新島ガラスアートセンターの活動と、そこで製造されるガラス製品をご紹介します。

d47食堂

2024/3/7(木)~3/17(日)

ウェルカムドリンクサービス

新島の「嶋自慢 羽伏浦」がベースのd47食堂オリジナルカクテル。明日葉の粉末と柑橘ジュース、レモンに塩を加えて炭酸水で割りました。苦味と酸味のバランスが良いすっきりとした味わい。美肌や内臓脂肪解消の効果もあるといわれる明日葉をつかった、定食がさらに美味しくなる食前酒です。
お試し後はアンケートにぜひご協力ください。

提供期間
2024/3/7(木)~3/17(日) 水曜定休
営業時間
11:30~20:00(金、土、祝前日は~21:00)
場所
d47食堂(渋谷ヒカリエ8階)

東京島酒メニュー

7種類の東京島酒がアルコールドリンクメニューに期間限定で揃います。味わいマップを見比べながら、自分好みの酒蔵を見つけてください。

提供期間
2024/3/7(木)~3/17(日) 水曜定休
営業時間
11:30~20:00(金、土、祝前日は~21:00)
場所
d47食堂(渋谷ヒカリエ8階)

新島ガラスのりんごのオブジェ

新島ガラスのりんごのオブジェをd47食堂のテーブルに展示します。
火山石のコーガ石を原料に、硬質で光沢・表面強度に優れたオリーブ色の美しさ、つるんとした手触りや、りんごの中に逆さに映り込む渋谷の空と高層ビルを眺めにきてください。

d47 design travel store

2024/3/6(水)~3/17(日)

東京島酒特集

7種類の東京島酒のテイスティングと販売を行います。渋谷ヒカリエで7種全てが味比べできるのはこの期間のみ。
自分好みの特別な1本を見つけにきてください。

販売期間
2024/3/6(水)~3/17(日)
営業時間
12:00~20:00
場所
d47 design travel store

新島ガラスアートセンターの活動とガラス

新島ガラスアートセンターは新島の新しい地域文化の育成と産業・観光等の振興・活用を図るために、新島村と新島ガラス協会によって1988年から設置・運営されています。ディレクターの野田収さん、由美子さんが中心となり、新島国際ガラスアートフィスティバルを毎年開催し、国内外からガラス作家を招き、デモンストレーションやワークショップを通してガラスアートを島内外に伝え続けています。今回の企画では、ひねり模様のガラスのコップを製作する際に底に残るガラス玉を再利用したボトルストッパーと、新島ガラス独特の透明度とオリーブ色が美しいりんごのオブジェを販売します。

ネットショップ

2024/3/6(水)~3/21(木)

東京島酒から感じる島々の個性

東京の島々には歴史や風土を反映した個性豊かなお酒を造りつづけている酒造所がたくさんあります。今回ご紹介する東京島酒は麦のやわらかな香ばしさが味わえる各蔵を代表するロングライフな7本を揃えました。ロックでじっくり味わうのもよいですが、東京島酒は割って飲むことを想定して造られていますので、お湯割りやソーダ割りで、ご飯と一緒に気軽に味わうのもおすすめです。

  • 御神火スタンダード谷口酒造(大島)
  • 嶋自慢 羽伏浦宮原(新島)
  • 江戸酎八丈島酒造(八丈島)
  • 黄八丈坂下酒造(八丈島)
  • 情け嶋 麦八丈興発(八丈島)
  • 島の華樫立酒造(八丈島)
  • あおちゅう青ヶ島酒造(青ヶ島)

苦味 - 酸味 マップ

新島酒蒸留所の宮原淳さん。新島唯一の酒蔵で、原料の旨味を最大限に引き出す酒造りに取り組んでいる。
島では米が貴重な作物であったため、代替として麦麹を用いる製法が根付いた。
発酵中の麦麹のタンクからはバナナのようなさわやかな甘い香りが漂う。
火山活動で形成された島々は、火山灰質の土壌のため、芋の栽培に適している。
新島の特産品「アメリカ芋」は貯蔵することで糖度が増す白いさつまいも。貴重な食料として栽培されていた。

火山石から生まれた新島ガラス

新島ガラスは特産の火山石・コーガ石の砂を溶解してできる天然色のガラスです。独特のオリーブグリーンは原石に含まれる鉄分が発色したもので、自然の作り出した色。また、アルミナやカリなどの含有量も多く、光沢と強度に富む特質を持っています。1988年、新島ガラスの魅力を世界に発信するために創設された新島ガラスアートセンターで、一点一点大切に制作されています。

  • 新島テトラ
    打ち寄せる強い波から岸を守るための消波ブロックを海に沈めた風景は、360度を海に囲まれた島ではお馴染みの風景。4本の脚が放射状に伸びる四脚ブロックのオブジェです。
  • 新島ガラスのボトルストッパー
    ひねり模様のガラスのコップを製作する際に、底に残るガラス玉を再利用したボトルストッパー。ウニのような形のヘッド部分はひとつひとつ微妙に表情が異なります。
  • 新島ガラスのりんごのオブジェ
    新島ガラスの美しいオリーブ色、硬質で光沢、表面硬度に優れた特徴を感じられるりんごのオブジェ。向こうの風景が逆さに映り込むのも透明度の高い色ガラスならでは。

新島ガラスアートセンター

新島ガラスアートセンターは新島の新しい地域文化の育成と産業・観光等の振興・活用を図るために、新島村と新島ガラス協会によって1988年から設置・運営されています。ディレクターの野田収さん、由美子さんが中心となり、新島国際ガラスアートフィスティバルを毎年開催、2023年には34周年を迎え、国内外からガラス作家を招き、デモンストレーションやワークショップを通してガラスアートを島内外に伝える活動を続けています。また、新島の自然環境を生かした一貫教育(小学校から高校までガラス実習の指導)や、一般のガラス工芸体験教室などの指導も行いながら、作品制作や、販売用のガラス製品の製造を行っています。新島ガラスアートセンターを目的地に、新島を訪れてみるのもおすすめです。

新島へのアクセス

飛行機
東京・調布空港~新島空港 40分 
ジェット船
東京・竹芝~新島 2時間20分
大型客船
東京・竹芝~新島 8時間30分
「新島ガラスアートセンター」は1988年創立。設計は團紀彦氏。
「新島ガラスアートミュージアム」を併設。(現在は長期閉館中)
世界中のガラスアーティストの作品を展示。(現在は長期閉館中)
国際的に活躍するガラス作家を招いて開催する「新島国際ガラスアートフェスティバル」。
参加作家による高度な技術や独自の技法のデモンストレーションが行われる。
アーティストと市民、学生、子どもたちとの交流を生む。
ディレクターの野田収さん、由美子さんのご夫妻。ご自身たちもガラス作家として作品を制作し続けている。
ガラスの表面に彫刻を施すコップの絵付け体験教室も開催中。