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歴史と風土を感じる宇治茶 さらりと体に沁み入るブレンド
京都・宇治「堀井七茗園」と毎日を少し上質にしてくれる、やわらかい旨みのあるおいしい宇治茶をつくりました。
堀井七茗園とつくった
D&DEPARTMENTオリジナル 宇治茶
堀井七茗園
室町時代から続く宇治最古の「奥ノ山茶園」を守り続ける宇治茶の老舗。
明治12年創業以来、 宇治でも数少ない茶園栽培から製造、加工、販売まで手掛ける茶問屋で、今も昔ながらの伝統栽培を行う「堀井七茗園」。かつて宇治には、室町時代、三代将軍・足利義満が宇治茶を気に入り、優れた七ヶ所の茶園を指定したのが始まりといわれる「宇治七茗園」がありました。そのうち唯一残っている「奥ノ山茶園」を堀井七茗園が守り続けています。今では消えてしまった六つの茶園の面影を受け継ぎ、唯一残った茶園を守り、育てる。そんな思いが、「堀井七茗園」には込められています。創業以来、「品質本位」の言葉を基本理念に、お客様に飲んで喜ばれる宇治茶づくりに専念しています。
京都|堀井七茗園
前田真吾さん
「宇治茶は800年もの間、時の権力者から庶民に至るまで、多くの人々に愛されてきました。抹茶をつくる「覆い下栽培」や宇治製の製茶法の技術を先人から受け継ぎながら、時代の変遷に合わせて、煎茶や玉露が開発されるなど、伝統を守りながらも革新(イノベーション)へのたゆまぬ努力によって、宇治茶は育まれてきました。
また、宇治茶がブランドとして長く続いてきたもう一つの要因に「茶師」の存在があります。お茶の世界では、ブレンドのことを「合組」といい、合組する人のことを「茶師」と呼びます。合組で大切なことは、年間を通じて「味筋」を保つこと。同じ宇治のお茶でも気候や栽培地・生産者によって味や香りは様々です。その微妙な違いを見分けて合組することによって、一定の香味をお客様に提供することが出来、それを長年続けてきた結果が信用(ブランド)であると考えます。
今回、オリジナル宇治茶の開発にあたり、ディレクターの相馬さんと幾度となくお茶についての対話を重ね、D&DEPARTMENTが大切にしていることや、D&DEPARTMENTとしての「味筋」を求めた結果、3種類の商品が出来ました。
お茶は体を潤すと同時に心も潤してくれる豊かな飲み物。ぜひ多くの人々にお茶のある暮らしを体感いただき、日々の生活に取り入れていただきたいです。」
抹茶
Matcha
D&DEPARTMENT Original Blend
宇治川・木津川流域の川筋の茶園で「覆い下栽培」によって育てられた新芽を蒸して乾燥させ、石臼で挽いた緑濃い宇治抹茶。香り豊かで、まろやかなうま味があるので、毎朝の目覚めに一杯飲みたくなるやわらかい抹茶。

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d47食堂ディレクターのおすすめ!
朝起きて一杯の珈琲。それは至福の時間だと思いますが、日曜の朝だけは抹茶を点ててみませんか。この抹茶は羊羹や和菓子を隣に添える必要はありません。ほんのり苦く、ほんのり甘く、ほんのり旨い。お茶の点て方がわからない、という方が多いのも抹茶の世界。でも、茶道のような作法を学ぶ喜びと同時に、抹茶も飲み物として、自然の産物をおいしくいただくことであっても良いと思うのです。基本は簡単ですので、薄くしても、濃くしても、あなたの好きな飲み方を試してみてください。
  • 抹茶 薄茶(1人分)
  • 1. 茶碗にお湯を入れ、温めておく
  • 2. 抹茶2gをふるいや茶こしでこしてから、茶碗に入れる
  • 3. 約90℃のお湯を60cc茶碗に入れる
  • 4. 茶筅を使い上下に振ってよくかくはんする
  • 5. 全体的に泡立っていれば完成
玉露
Gyokuro
D&DEPARTMENT Original Blend
覆いを行った栽培により、「覆い香」と呼ばれる独特の香りと熟成したうま味を持つ宇治の玉露。京田辺や宇治白川の良質な玉露を中心にブレンド。身体にすっと染み入る、やわらかい旨味が特徴。日常にも、ちょっとしたおもてなしにも。

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d47食堂ディレクターのおすすめ!
正直なところ、玉露が持つ強い旨味に苦手意識がある方もいると思います。かく言う僕も、堀井さんの抹茶に出会う前はそうでした。堀井さんと試作をするなかで、旨味の中にも、爽やかなものや、やわらかいものがあることを知りました。そこで、旨味と甘味はちゃんと生きながら、水のようにさらさらと体に沁み込むような味を目指しました。お湯を50度程度に湯冷しする時、器を温める時、お茶が抽出されるまでの時間、お茶を淹れるまでには少しずつ小さな間が生まれます。その間を楽しむことをおすすめします。玉露は、日常の中のちょっと特別な時間をつくってくれます。おもてなしの時にも、お茶を楽しみ、会話を楽しみ、交流することができる時間の楽しみが生まれるお茶だと思います。
  • 玉露(2人分)
  • 1.お湯50cc、おちょこ程度の小さめの湯呑を2つ用意しお湯を入れて器を温める
  • 2.急須に茶葉を6g入れる
  • 3.湯呑に入れたお湯を湯冷ましの器にうつす
  • 4.4回程器を変えて湯冷ましを行い、お湯の温度を約50〜60℃までさげる
  • 5.50〜60℃まで下がったお湯を急須に入れる
  • 6.急須はゆすったりせずそのまま90秒待つ
  • 7.2つの湯呑に濃さが均等になるよう交互に少しずつ入れていく
煎茶
Sencha
D&DEPARTMENT Original Blend
太陽の光を浴びて育った「やぶきた品種」。特に煎茶の主産地である和束町・南山城村産は香り高く、山吹色の澄んだ水色をもち、うま味と渋味が調和し、飲み飽きない煎茶です。食中のお茶にもよく合う、日常を少し上質にしてくれる宇治煎茶。

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d47食堂ディレクターのおすすめ!
煎茶はやっぱりちゃんと渋みのあるお茶でありたい。その中にほんのりと宇治らしい旨みが漂うバランスに、煎茶は特に何度も何度も試作を重ねて着地していきました。僕たちが選んだのは、温度は多少高くても低くても、そのどちらの表情も楽しめるブレンドでした。煎茶は抹茶や玉露に比べると、食中に飲めるお茶でもありますから、より日常に飲むお茶と言えます。そんな中でも、ペットボトルのお茶ではなく、急須のお茶を淹れるだけでも、「ケの中のハレ」と言いますか、毎日の時間の中で、豊かさを感じられるでしょう。毎日ガブガブと楽しんで飲んでください。油っぽいものの後にも、キリッと口の中をしてくれますよ。
  • 煎茶(2人分)
  • 1.お湯100cc、湯呑を2つ用意しお湯を入れて器を温める
  • 2.急須に茶葉を7g入れる
  • 3.湯呑に入れたお湯を湯冷ましの器にうつす
  • 4.2回程器を変えて湯冷ましを行い、お湯の温度を約70〜80℃までさげる
  • 5.70〜80℃まで下がったお湯を急須に入れる
  • 6.急須はゆすったりせずそのまま90秒待つ
  • 7.2つの湯呑に濃さが均等になるよう交互に少しずつ入れていく
開発の思い
日本人のお茶離れ。そこには3つの理由があると思います。1つ目はお茶以外の選択肢が増えた。珈琲だっておいしいですから、これはもはや仕方ない。2つ目は、お茶屋さんに行って、ブレンド配合、品種、品質によって様々に名付けられた商品種類に圧倒されて、何を選べば良いのかわからなくなってしまうこと。3つ目は、正しさ、格式、礼儀、様々に文化として良い部分と、日常としてとっつきにくい部分があること。
堀井七茗園さんとお茶をつくる取り組みは、そんなお茶離れした日本でも、お茶が日常にある生活になることを思い、そのハードルをできるだけなくせるお茶にすることを考えていきました。そして、京都らしい、宇治らしい、やわらかい風格ある味わいのお茶で、それでいて体にするすると沁み込む、過度な主張を削ぎ落とした健康なお茶。もちろん、なるべく良質で、なるべく手頃な価格にと思ってつくっています。日常をちょっと豊かに。特別な時間をちょっと日常の中にも。そんなお茶として、シンプルに、煎茶、玉露、抹茶の3種類をつくりました。これから、お茶の世界、宇治茶の魅力を知ってみたいなと思っている方の、ぜひ入り口のお茶にしてください。
d47食堂ディレクター
相馬夕輝
D&DEPARTMENT KYOTO / d食堂 京都
2014年、京都市下京区にある本山佛光寺の境内に開業。お寺ならではの営みや風景に寄り添いながら、京都の生産者や地域コミュニティと繋がり、京都の息の長いデザインを掘り起こし、その地域らしさを伝え、学ぶ活動をつづけています。併設するd食堂では、京都の各地域の生産者のもとへ足を運び、話を聞いて、その土地らしさを伝える月替りの定食や京都の食材を使った料理を提供しています。
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