dの活動報告|2024.11

その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来に繋げる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、長く続いていることやものを紹介・販売する《セールス&コミュニケーション》、継続性やその土地の個性づくりを開発する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2024年11月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
リサーチ&アーカイブ
d design travel WORKSHOP SHIMANE
島根号の取材候補先をみんなで考える公開編集会議。

デザイントラベルガイド『d design travel』35号目は島根県。島根在住の方を中心に約30名が集まり、どのような場所や店が「島根らしい」かをディスカッションして島根号の取材候補先を考える、公開編集会議を開催しました。参加者の皆さんの溢れんばかりの島根愛を受けて、編集部は島根号を鋭意取材&制作していきます。クラウドファンディングは12月20日(金)までご支援受付中! 最新情報はぜひ「d&d島根会」で。どうぞ引き続きd design travelの応援をよろしくお願いいたします。(窪田千莉/D&DEPARTMENT PROJECT)

d design travel WORKSHOP SHIMANE 開催レポート


 
リサーチ&アーカイブ
富山|生産者訪問
蜂の個性を活かし、愛情を込めて作られる蜂蜜。

富山店では、富山県南砺市で自然栽培の米づくりや養蜂を行なっている「Honey&Cotton(通称:ハニコ)」の「立野脇生はちみつ」の取り扱いが始まりました。蜂蜜が作られる現場を見るために向かったのは、養蜂場がある「立野脇」という里山。初めて見る養蜂に、蜂に刺されるのではないかと少し怖い気持ちがありましたが、ハニコの松本さんに話を伺うと、ミツバチは優しい性格で滅多に刺すことはなく、むしろ人間の顔を覚えるそう。蜂の性格もさまざまで、活発な蜂が多い巣箱には「関西」と名前を付け、松本さんがまるで子どもに話しかける様に、愛おしそうに蜂に接していのが印象的でした。この養蜂体験を店頭でお伝えしながら、ハニコの養蜂を体験してもらえる企画を考えたいと思います。(岩滝理恵/D&DEPARTMENT TOYAMA)


 
リサーチ&アーカイブ
京都|産地訪問
京都の繊維産地のリサーチを始めました!

京都ならではの生地を探しに、D&DEPARTMENTのファッションディレクターの重松と共に、京丹後エリアの繊維産業のリサーチに行ってきました!京都の北部、京丹後エリアは丹後ちりめんなど国内有数の絹織物産地。友禅染など着物の代表的な生地として和装文化を支えてきました。今回は、機織産業の残したい技術を伝える「ARCHIVES」シリーズの生地も出会えたら……という願いも込めての旅。貴重な技法を守り続ける機屋から、多彩な素材を組み合わせ、小ロットでユニークな生地を織る場所まで。丹後ちりめんの産地としての印象が大きく変わるリサーチになりました。(門脇万莉奈/D&DEPARTMENT KYOTO)


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|d SCHOOLわかりやすい自然栽培 関野塾
固定種のつづくをつくる、みやま小かぶの母本選別。

関野塾が始まって以来、ずっと種を繋いでいる「みやま小かぶ」。みやま小かぶは、在来種のかぶを選別して固定種としたもので、多くの賞を受賞するかぶの最高峰です。見た目も良く味も絶品ですが、徐々に採種農家さんが減り、この味を知る人も減っているのが現状です。固定種を繋ぐことで、日本古来の野菜を残し、本当の味を子どもたちに知ってもらいたい。そんな思いを胸に、塾生と共に母本を選出しました。
そして、埼玉店の系列である「加賀家食堂」では、みやま小かぶを使った「自然栽培定食」を提供中。お客さんに食べていただくことが、種を繋げる活動にも繋がっています。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)

d SCHOOLわかりやすい自然栽培 関野塾  2024年3月5日(火)~全22回


 
セールス&コミュニケーション
東京|RUG LIFESTOCK WORK SHOP
dのものづくりを体験する、一点もののラグづくり。

尾州産地のデッドストックのウール生地を使い、オリジナルラグをつくるワークショップを開催。この企画に至ったのには、2つの理由があります。一つは、これまでdスタッフが制作してきた「RUG LIFESTOCK」という商品をより深く知ってもらい、活動のファンになってもらうこと。そしてもう一つは、工業デザイナーであり「モノ・モノ」の創設者である秋岡芳夫氏(故)が提唱した「消費者ではなく愛用者になろう」という考えに深く共感し、それを体現できる機会をつくりたかったこと。自分でデザインしたラグをつくる貴重な機会。つくる過程も楽しみながら、より愛着を持って、長くお使いいただけたら幸いです。2025年も開催予定ですので、どうぞお楽しみに!(金藏未優/D&DEPARTMENT TOKYO)

RUG LIFESTOCK ワークショップ 2024年11月3日(日)開催
その価値を次のものづくりに繋げていく LIFESTOCK


 
セールス&コミュニケーション
京都|D&DEARTMENT KYOTO 10th ANNIVERSARY
おかげさまで京都店は10周年を迎えました。

2014年に本山佛光寺の境内にオープンした京都店は、11月29日に10年目を迎えました!これまでたくさんのお客さまや作り手の方と出会い、皆さまに支えられ、この日を迎えることができました。夜は日頃からお世話になっている京都の作り手の皆さんを中心に、ささやかながらパーティーを開催。80名を超える方にお集まりいただき、大盛り上がりな一日となりました。“ながくつづく”ことばかりの京都の地で、10年はまだまだ“ひよっこ”。その土地らしいロングライフデザインとは何か? を探求し、活動を続けていきたいと思います。11年目もどうぞよろしくお願します!(門脇万莉奈/D&DEPARTMENT KYOTO)

D&DEPARTMENT KYOTO 10th ANNIVERSARY 2024年11月1日(金)~12月2日(月)開催


 
セールス&コミュニケーション
沖縄|d SCHOOL わかりやすい民具
沖縄の民具から島の暮らしの知恵を学ぶ。

今回が初開催となる民具のワークショップでは、生の月桃の繊維から紐をつくり、コースターを編む作業を体験。実際に手を動かしながら、植物の性質や暮らしの知恵も学びました。参加者の皆さんからは、「円座に挑戦したかったので基礎が学べてよかった」「茎の部分からスタートできたことで、植物から道具をつくる過程を理解できた」などのお言葉も。参加された方のほとんどは、実際に自宅でも挑戦したいとおっしゃっていました。「かぁらんやー」のワークショップは、定期的に開催予定。随時SNSなどで告知して参りますますので、ご参加お待ちしています。(島袋みのり/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)

d SCHOOL わかりやすい民具 ?月桃コースターをつくる会? 2024年11月3日(日)、4日(月・祝)開催


 
セールス&コミュニケーション
沖縄|d SCHOOL MUSICA TEAに学ぶ「わかりやすい紅茶」
基本を学び、気軽に紅茶を楽しむ。

沖縄店では初となる「MUSICA TEAの紅茶」の関連企画として、「MUSICA TEA」の3代目・堀江勇真さんによるワークショップを開催。MUSICA TEAの歴史から、各地域の水質によって味わいが違うこと、さらに紅茶の品種に至るまで、基本を学ぶことができました。紅茶の美味しい淹れ方や茶葉の選び方など、参加者の皆さんからの質問も飛び交います。沖縄のシナモン「カラキ」をブレンドしたチャイもご用意いただき、沖縄ならではのアレンジを楽しむことができました。紅茶の美味しさをより多くの方に知っていただけるよう、継続的に開催していきます。(福田里咲/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)

d SCHOOL MUSICA TEAに学ぶ「わかりやすい紅茶」 2024年11月24日(日)開催


 
ロングライフクリエイション
d47食堂|dオリジナルワイン
東京ワイナリーとつくる、dオリジナルワインが完成

9月、「ロングライフデザインの会」の会員の皆さんと、国立市にある「澤登キウイ園」での「ヤマブドウ」の収穫から始まった今年のワインづくり。小粒ながら枝にしっかりと実がついているヤマブドウは、収穫も選果も大変。普通のブドウよりもアントシアニンが多く含まれ、甘酸っぱい味わいが特徴です。今回のオリジナルワインは、ヤマブドウにキャンベルやアリカントなども加えて、飲みやすさの中にやや重みが感じられる仕上がりに。ぜひ肉料理と合わせてほしいワインです。「東京ワイナリー」のほか、山形県の「DROP」、新潟県の「ドメーヌ・ショウ」とのワインも販売予定。2024年のオリジナルワインのお披露目もお楽しみに! (大北吾子/d47食堂)


 
ロングライフクリエイション
富山|メニュー開発
献上加賀棒茶を味わう、オリジナルスイーツを提供。

「献上加賀棒茶」は石川県加賀市の茶屋「丸八製茶場」を代表するお茶です。昭和天皇に献上するために作られた献上加賀棒茶は、一般的なほうじ茶と違い、茶葉の状態に合わせて温度を調整し浅く焙煎。香りの広がりが良く、すっきりと飲みやすい味わいです。ダイニングでは、ショップでの販売商品と連動して、献上加賀棒茶を使ったオリジナルスイーツを開発。棒茶の芳ばしい香り、ふっくらとコクのある味わいと相性の良いチーズを合わせて、チーズケーキに仕上げました。さらに棒茶のアイスも添えて、同じ素材を使った2種類のスイーツを一皿に。飲んで美味しい献上加賀棒茶は、スイーツにアレンジしてももちろん美味しい。食材の新たな一面に出会えるよう、素材を活かした料理をこれからも提供していきます。(窪田小春/D&DEPARTMENT DINING TOYAMA)

→ Instagram|@d_d_toyama