ロングライフデザインをテーマに活動するD&DEPARTMENT PROJECTが、47都道府県それぞれにある、その土地に長く続く「個性」「らしさ」を、デザインの視点から選び出し、観光ガイドとしてまとめる『d design travel(ディ デザイン トラベル)』。本紙は編集長が現地に約2ヶ月間滞在し、本当に感動したもの、長く続いていくものだけを取り上げていきます。
現在、国内35県目となる「島根号」(2025年春刊行予定)の制作を進めています。制作にあたり、取材候補先を考えるワークショップが、11月17日(日)に松江市のBIOTOUP STUDIOで開催。計30名にご参加いただき、開会前から会場は熱気に包まれていました。
第1部は編集長がまず『d design travel』のコンセプトをわかりやすいイラストを用いて解説し、「編集の考え方」や「取材対象選定の考え方」について過去の事例を挙げながらレクチャーを行います。下記は続くワークショップを行う上で特に重要な5つの選定基準です。
- その土地らしいこと。
- その土地の大切なメッセージを伝えていること。
- その土地の人がやっていること。
- 価格が手頃であること。
- デザインの工夫があること。
ひと通りのレクチャー後にはワークショップに向け質問タイムがありました。参加者からは次々と積極的に手が挙がり、真面目な県民性が窺えます。質問の過程で笑いも起こり既に空気もあたたまっている様子。直後から活発な話し合いが始まっていました。
第2部では参加者が「観光」「食事」「カフェ」「買い物」「宿」「人」の6つのグループに分かれて、それぞれのジャンルごとに選定基準に沿った「島根県らしい」場所を挙げ、グループディスカッションを行います。どのグループも最初から30分ほどの時間沈黙することなく次々とdマーク候補を挙げて話し合っていました。終盤、有力候補2ヶ所に絞りきると拍手が起こるクループもあり、終始白熱したディスカッションタイムでした。
最後はそれぞれのグループが厳選した各ジャンルのおすすめ2ヶ所を発表します。発表者は考え抜いた内容を編集長に猛プッシュでプレゼンテーション。編集長はその場で調べながら「ここは本当にデザインがあるか?」という冷静な視点を含みながら質問すると、県内各所から集まった参加者同士でグループの垣根なくフォローし合ったり、土地や産業の成り立ちから熱心に解説してくださったりする光景がしばしば見られ、会場の盛り上がりは最高潮となっていました。島根県は地図を見るとかなり東西に長いことがわかり、端から端までは車で4時間かかるそう。特に出雲大社の影響が強い東部と、石見銀山を挟んだ西部で文化の違いが見受けられることは当然のこと。そして北には隠岐諸島もあり、またここでも独自の文化が存在します。プレゼンを聞きながら編集部も参加者同士も島根県について学びを得ることができ、参加者の皆さんの溢れんばかりの島根愛を受け取ることができた会でした。
このワークショップを通して『d design travel』に紹介される場所を選んでいくことの難しさを感じました。自分の大好きな場所を知ってほしいという参加者からいただいたたくさんの情報をもとに、デザインの視点から抽出した「島根県らしさ」とはどういうものになっていくのか、完成が楽しみでなりません!現在、ワークショップでも挙がった場所を含め一つ一つ編集長が訪れて取材を進めています。これからも刊行に向けて読者の皆さんにも参加していただける機会が多々ございますので、是非これからの動きにも注目していただければと思います。
●制作の裏側をリアルタイムで追う
Facebookグループの「d&d島根会」では、神藤編集長が島根を巡りながら、見えているもの、感じているもの、考えていることなどなど、制作の裏側をリアルタイムで追うことができます!
\d design travel 編集長による音声コンテンツ「Voicy」配信中!/
d design travel 編集長の神藤秀人が、取材の中での感動したこと、嬉しかったこと、つらかったこと、悩んでいること…できる限りの“正直”をお届けする音声コンテンツ「Voicy」を配信中!d design travelはどのように作られるのか、展示品の準備はなど、d design travelの活動にかける想いを赤裸々に語っていきます。
d design travel journal 編集長の取材日報 → すべての放送をみる
●クラウドファンディングに参加する
『d design travel』を続けたい vol.35 島根号
島根号の先行予約や数量限定の先着リターンをご用意しています!
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応募締切:2024年12月20日(金)23:00まで
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