dの活動報告|2023.10

その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来につなげる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2023年10月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
リサーチ&アーカイブ
【RENEW/2023】d design travel WORKSHOP FUKUI
福井県鯖江市で開催された「RENEW/2023」に、編集部が特別出展!

「RENEW/2023」の「まち/ひと/しごと Localism Expo Fukui 2023」にて、『d design travel』の活動紹介と、来場者の皆さんから、福井県のおすすめのデザイントラベル情報を募集するブースを出展しました。会期中には、編集長神藤と富山店進藤がトークイベントにも登壇させていただき、会場に集う皆さんとの交流を通じて“福井らしさ”を一緒に考える3日間となりました。福井号は2024年2月刊行予定。発売時には関連企画も多数開催します。どうぞご期待ください。(清水 睦/D&DEPARTMENT PROJECT)

【RENEW/2023】d design travel WORKSHOP FUKUI 2023年10月6日(金)~8日(日)
facebook公開グループ「d&d福井会」


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|d SCHOOLわかりやすい自然栽培 関野塾
冬野菜の準備へ。間引き菜を収穫。

夏野菜の片付けが終了し、冬野菜を定植。越冬に向けた畑の対策を、関野さんから伝授していただきました。熊谷に吹き下ろす強風や霜など、その土地の自然と共存しながら、野菜の収穫量も考慮し対策をします。そして間引き菜も、畑をやっているからこそ味わえる最高の収穫物。PUBLIC DINER系列店舗では、メニューとしてお出しし、余す所なくいただきます。自然栽培の野菜の味わいは、お客様からも大好評です。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)

d SCHOOL わかりやすい自然栽培 関野塾第2期生 2023年3月7日(火)~2024年2月20日(全22回)


 
セールス&コミュニケーション
東京|d SCHOOLわかりやすいプラスチック
Long Life Plastic Projectメンバーでの交流会を開催。

「サナダ精工株式会社」代表取締役の眞田和義さんをお招きし、ナガオカケンメイも交えて、Long Life Plastic Projectに参加している皆さまとの交流会を開催しました。前半は眞田さんからプラスチックの勉強会を、後半は参加者の皆さんで円になって、今後のプロジェクトに期待していることをお聞きしました。当日は、「LONG LIFE DESIGN RADIO」の公開収録も実施。Podcastで配信中ですので、ぜひお聴きください!(平田鈴乃/D&DEPARTMENT TOKYO)

d SCHOOLわかりやすいプラスチック 2023年9月28日(木)開催
つづくをつくる Long Life Plastic Project プラスチックマグカップ
LONG LIFE DESIGN RADIO


 
ロングライフクリエーション
d47食堂|オリジナル商品開発
富士吉田の「すりだね」を商品化。

富士山の麓にある山梨県富士吉田市では、ふるくからハタオリ産業が盛んで、女性が働き男性がうどんを打っていたことから、強いコシが特長の「吉田のうどん」が生まれました。この吉田のうどんに欠かせないのが、唐辛子をベースに胡麻や山椒を混ぜ合わせた薬味の「すりだね」。ほとんどが手作りで、店や家庭の数だけ、それぞれの味があります。
d47食堂では、吉田のうどんをメインとした「富士吉田定食」を開発し、オリジナルの「すりだね」を手作りしていましたが、何にでも使えて美味しい「すりだね」を商品化したいと試行錯誤してきました。
d47食堂が選んだ原材料は、大阪・やまつ辻田さんのもの。国産の唐辛子、胡麻、希少な山朝倉山椒など厳選された材料は鮮度と香りが抜群です。しっかりとした辛味だけでなく、素材の旨味もぎゅっとつまっていて、うどんの薬味にはもちろん、豆腐にかけたり、ごはんのおともとしてもピリ辛のごま風味が食欲をそそります。ぜひご家庭でも、d47食堂の味をお楽しみください。(山田果穂/d47食堂)

富士吉田のすりだね d47食堂で販売中


 
セールス&コミュニケーション
d47|蒔絵・螺鈿でつくるアクセサリーワークショップ
漆を使った装飾技法の基本技術を学び、自分だけのアクセサリーを作る。

石川県にある「漆工芸大下香仙工房」の大下香征さんをお招きし、漆の加飾技法を学びながら、お客様自身のデザインでアクセサリーを作るワークショップを開催。白蝶貝や琥珀のパーツに、漆で絵を描き、乾かないうちに銀の粉を撒いて定着させる蒔絵技法を駆使して行います。細かい作業が多いため「見えない!!」という声が飛び交っていましたが(笑)、皆さんの真剣な姿に、伝統工芸の技術を体験してもらう機会の重要性を感じました。また、アンケートでは産地にも訪れてみたいというお声もいただき、今後は現地に訪れる企画も開催したいと思います!(長島加奈恵/d47 MUSEUM)

d47 蒔絵・螺鈿でつくるアクセサリーワークショップ 2023年10月20日(金)~10月22日(日)開催


 
セールス&コミュニケーション
富山|つづくを食べる会
めぐりファームの食材だけで構成したスペシャルディナー会を開催。

富山県入善町にある、自然栽培を中心とした農業を営む「めぐりファーム」の新米販売の時期に合わせ、新米や野菜を使用したディナー会を開催。自然体で素材本来の味わいがある食材を、どう味わっていただくか試作を繰り返し、お米や糀、米醤油や野菜など、さまざまな種類の食材を使用した料理を提供しました。
食事を楽しまれるだけでなく、新米を購入される方もいて、お客様にも、めぐりファームさんにも喜んでいただけました。また、めぐりファームの形態が変わっていく時期でもあり、このタイミングで一緒に仕事が出来て、スタッフ全員がめぐりファームのものづくりに触れたのが、よかったです。(田中陽子/D&DEPARTMENT TOYAMA)

富山・入善町「めぐりファーム」のつづくをたべる会 2023年10月14日(土)開催
→ Instagram|@d_d_toyama


 
セールス&コミュニケーション
富山|『ナガオカケンメイの眼』出版記念トーク 富山店
水と匠プロデューサー・林口砂里さんをお招きし、ナガオカと対談しました。

ナガオカケンメイのメールマガジンから厳選した107話を収録した新著『ナガオカケンメイの眼』の発刊を記念し開催する、全国巡回トークツアー。富山店では、特別ゲストとして(一社)富山県西部観光社プロデューサー・林口砂里さんをお招きし、林口さんがお裾分けしたいちょっといい話として、砺波平野に広がる散居村と屋敷林の魅力と、その保全活動についてお話を伺いました。著書でも触れられた民藝のこと、直観、風土の話など、富山と民藝、ロングライフデザインのつながりを感じるトークになりました。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

『ナガオカケンメイの眼』出版記念トーク  2023年9月23日(土)~12月8日(金)開催
書籍『ナガオカケンメイの眼』 ネットショップ・各店で販売中


 
リサーチ&アーカイブ
三重|メニュー開発
三重県津市の豊水梨を使用した、期間限定ドリンクを提供。

三重店を訪れるお客様に季節感を楽しんでいただきたいと、季節に合わせて、三重県産のフルーツを使ったドリンクメニューの開発を続けています。この秋の新メニューは、「梨とかぼすのスカッシュ」。三重県津市で採れた、甘味と酸味が絶妙な果汁たっぷりの「豊水梨」に、自家製のかぼすシロップを合わせたさっぱりとしたスカッシュができました。 例年より暖かい日が続いた10月。ドリンク片手に施設内を散策する方が多く、ゴクゴクと飲めるスカッシュは多くの方にご好評いただきました。今後も地元の食材を使い、その季節に合ったメニューを考案していきたいです。(浜津実奈/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

→ Instagram|@d_d_mie


 
リサーチ&アーカイブ
三重|クリエイターの住むお部屋
ナガオカケンメイの自宅のような部屋が出来上がりました。

三重店の2階に位置する旅籠ヴィソンから「クリエイターの住むお部屋」として、1室のみ「ナガオカケンメイの自宅のような部屋」が新たにリリースされました。この部屋はナガオカケンメイの一番好きなことを持ち込んだ部屋として、愛用する椅子や本、レコードプレーヤーなどが入っています。本やレコードはナガオカ自身が少しずつ足していくため、泊まるたびに新たな発見も。三重らしさを感じながら、デザインに浸れる唯一無二の空間は新たな文化発信の拠点になると感じています。(高田弘介/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

旅籠ヴィソン


 
セールス&コミュニケーション
京都|「やまくに」に学ぶいりこ出汁教室
いりこを毎日使いたい、食べたくなるいりこの活用法。

京都店で3度目となる「やまくに」のワークショップ。今年は、いりこの出汁取り教室を開催しました。いりこや、お出汁を知らない初心者の方にも分かりやすいように「お出汁とは何か」「いりことは何か」を基礎知識から学び、家庭でもお使いいただけるように、お客様も手を動かしながら出汁取りを行いました。いりこ出汁の美味しさに驚かれ、お料理の手軽さにも関心を持たれ、普段の生活にいりこを手軽に、楽しく使うきっかけ作りになる会になりました。(村上智佳子/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)

香川「やまくに」さんに学ぶ、d食堂 いりこ出汁教室  2023年10月21日(土)開催


 
リサーチ&アーカイブ
京都|高野竹工のもののまわり
日々、竹と向き合う「伐り子」の竹林に伺いました。

竹の産地として知られる長岡京市に竹林と工房を構え、竹林の管理、伐採、商品化まで一貫して行なっている 「高野竹工」。12月に開催する「高野竹工のもののまわり」に合わせ、竹林を管理する伐り子の東前りささんの案内で、京都店スタッフで竹林を訪問しました。竹林の支援者との繋がりが生まれるきっかけとなった、昨年のd SCHOOLに続き、今回は竹林が交流の場として広がるきっかけをつくれるように企画展と合わせて準備しています。(板津奈央子/D&DEPARTMENT KYOTO)


 
セールス&コミュニケーション
鹿児島|最中-sanaka- 着物を解いてつくる風呂敷バッグ
一本の糸で繋がり、解けば布に戻る衣服「着物」の循環方法を考える。

NIPPON VISION MARKET「鹿児島の織りと染め」の関連企画として、全国各地の活用されずに眠る着物を解いて反物に戻し、ほぼ裁断をせずに服をつくるユニット「最中-sanaka-」によるワークショップを開催。着物を解き、これからも長く愛着を持って使用できる風呂敷バッグをつくりました。手をつけられず自宅に保管されていた着物を持参くださる方も多く、着物を通して思い出や記憶を語らいながら、循環方法のひとつとして「使い続ける」を考える機会となりました。ワークショップ終了後には、企画でご紹介している作品や鹿児島で活動される織元・服飾作家についてもっと知りたいという方も多く、改めて身にまとうものを考えていただくきっかけとなりました。(向井彩乃/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

NIPPON VISION MARKET「鹿児島の織りと染め」 2023年9月28日(木)~10月31日(火)開催
最中-sanaka- 着物を解いてつくる風呂敷バッグ 2023年10月7日(土)開催