その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来につなげる。
私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2023年7月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。
セールス&コミュニケーション
D&DEPARTMENT Global site
ソウル店からお届けします! 韓国のロングライフデザイン
D&DEPARTMENT海外店舗が、もっと身近になりました!海外の店舗から直接届く、国際発送ネットショッピングがスタート。第一弾は、2013年に初の海外拠点として誕生した韓国・ソウル店です。ソウルのものに限らず、韓国各地のロングライフデザインを取り扱います。ソウル店のスタッフが考える「韓国らしさ」で、あなたの中の「韓国」のイメージをぜひアップデートしてください。商品は日本への送料は1,800円、追加の関税はかかりません。ブログや活動報告も随時更新予定です。(吉田晶/WEBチーム)
→ D&DEPARTMENT Global Site
リサーチ&アーカイブ
FROM LIFESTOCK
生きた在庫を探しに、泉州・播州産地を訪問。
LIFESTOCKの生地を探しに、大阪の泉州産地と兵庫の播州産地へ。今までも何度か足を運んできましたが、これまでに見たことのない量の布が残っていた倉庫がありました。残布と言ってもどれも良い生地ばかり。もったいないという想いと、その質の良さに感動しながら生地を選ばせていただきました。活用されない生地を表舞台に立たせることで、機屋さんにも喜んでいただける「FROM LIFESTOCK」プロジェクト。改めて、これからも続けていきたい取り組みだと感じています。今回選んだ生地が商品になった姿を、ぜひ楽しみに待っていてください。(富田朱音/D&DEPARTMENT PROJECT 商品部)
→ 生地の魅力で異なる個性 BAG FROM LIFESTOCK
セールス&コミュニケーション
埼玉|d SCHOOL わかりやすい武蔵ワイナリー 福島塾
年間通じての自然派ワイン造り。誘因と虫取り作業。
小川町の「武蔵ワイナリー」を舞台に、年間を通してのワイン造りを行う福島塾も3回目となり、すっかりぶどう棚の様子も変わってきました。青々としたぶどうの実が至る所になり始め、ツルの誘因と虫取り作業を行いました。全ての工程が手作業のため、思い入れも深くなります。ぶどうをしっかり観察すること、それがワインの味を変える大事な一手間だということを参加者全員が経験できました。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)
→ d SCHOOL わかりやすい武蔵ワイナリー 福島塾 2023年2月16日(木)~(全6回コース)
リサーチ&アーカイブ
d47食堂|季節のおすすめメニュー
志ば久の赤紫蘇ソーダを仕込みました。
毎年夏に提供している、京都「志ば久」さんの赤紫蘇を使った赤紫蘇ソーダを仕込みました。葉を一枚一枚丁寧に手でもぎり、鍋で一煮立ちさせて色と香りを移します。そこにクエン酸を加えると、化学反応を起こし一気に色が明るく鮮やかに。d47食堂では新しく入ったスタッフがその年の赤紫蘇ソーダ仕込み担当になります。すぐに色が変わるからよく見ていてねと言われましたが、あまりの変化の速さに思わず歓声をあげてしまいました。植物の持つ自然の色と香りの力強さに改めて気付かされた体験でした。グラデーションが見た目にも涼やかな、暑い日のお供にぴったりのドリンクです。(木村結子/d47食堂)
→ Instagram|@d47_shokudo 2023年8月~提供
セールス&コミュニケーション
d47 MUSEUM|大與の和ろうそく関連イベント
伝統的な櫨蝋での和ろうそくづくり。
滋賀県「和ろうそく大與」の大西央さんをお招きし、和ろうそくについて、西洋ろうそくとの違いなどを学びながら、伝統的な櫨蝋を使い、一本一本手掛けでのろうそくづくりを開催しました。和ろうそくの分業制の話、原材料の話、製作の話と、作るだけではなく学びがあったことに満足の声が多く寄せられました。参加者は夏休み中のお子様、海外からのお客様、和ろうそくの愛用者とさまざまで、それぞれの視点からの質問も飛び交い、活発な場となったことが嬉しかったです。(上久保杏子/d47 MUSEUM)
→ 和ろうそくをつくろう 2023年7月22日(土)~7月24日(月)開催
→ d47 MARKET 滋賀・大與の和ろうそく 2023年7月5日(水)~7月26日(水)開催
セールス&コミュニケーション
東京|スタッフ勉強会
スタジオ木瓜の日野さんによる、スタッフ勉強会を開催。
日本の地場産業やクラフトに詳しい“ひとり問屋”である「スタジオ木瓜」の日野明子さんをお招きし、東京店の店頭をまわりながら、スタッフ向けの商品勉強会を開催しました。ショップスタッフだけでなく、D&DEPARTMENTの商品部やWEB、書籍チームも参加。メーカーのこだわり、社長のお人柄、商品が生まれた背景など、ここだけのエピソードを沢山お話していただきました。今後も、ここで感じた熱量を、店頭で多くの方にお伝えしていきます!(平田鈴乃/D&DEPARTMENT TOKYO)
リサーチ&アーカイブ
富山|メニュー開発
なんばんみそを使ったスペシャルメニュー。
富山で県産の野菜を育て、加工食品を作っておられる「たかこゆきやさい」さんとメニュー開発を行いました。今回は、ごはんのお供として売られているなんばんみそをお肉と合わせ、季節の野菜たちと一緒に召し上がっていただく一皿に。生産者さんにも試食していただき、アドバイスを受けて一緒に開発したスペシャルメニューです。また、なんばんみそはダイニングでも販売。リピーターもいるほど反響をいただき、お客さんにも、生産者さんにも喜んでいただきました。(富本滉/D&DEPARTMENT TOYAMA DINING)
→ Instagram|@d_d_toyama 2023年7月10日(月)~7月23日(日)提供
セールス&コミュニケーション
富山|d SCHOOL わかりやすい印染/引染ワークショップ
地域の全染研のみなさんと一緒に、印染を学び体験。
印染の若手が中心となり生まれた「全染研」と共に、印染を伝える展覧会を開催。展覧会に合わせて、7月21日に富山県と岐阜県から作り手をお招きし、普段作っている染め物のことや技術、思いをお聞きするトークイベントを行ないました。また翌日は、印染の技法の一つ「引染」で「ミニ大漁旗」を作るワークショップも開催。作り手のみなさんは、初めてワークショップをされる方も多く、戸惑われた様子もありましたが、お客様からは作り手の方から直接丁寧に教えてもらえたことに大満足の声が寄せられました。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)
→ d SCHOOL わかりやすい印染 2023年7月21日(金)開催
→ d SCHOOL 引染ワークショップ 2023年7月22日(土)開催
→ 印染のもののまわり 富山展会期|2023年6月15日(木)~8月6日(日)開催
セールス&コミュニケーション
三重|dSCHOOL わかりやすい養蜂
松治郎の舗に学ぶ養蜂、採蜜体験。
大正元年創業の水谷養蜂園直営はちみつ専門店「松治郎の舗」の宇田誠司さんをお招きし、採蜜体験を開催。ミツバチの生態について巣箱の中を覗きながら学び、遠心分離機を使って蜂蜜を取り出しました。初めはミツバチの群れを怖がっていた参加者のみなさんも、生態を聞き観察をすることで、ミツバチを愛々しく思う方もいらっしゃいました。身近にある蜂蜜ですが、意外と知られていない養蜂やミツバチの生態について学ぶ貴重な体験となり、今後も商品が作られる背景を伝える機会を作っていきたいです。(浜津実奈/D&DEPARTMENT MIE by VISON)
→ d SCHOOL わかりやすい養蜂 2023年7月29日(土)開催
セールス&コミュニケーション
三重|ナガオカケンメイ うつろう白のプラスチック
ナガオカケンメイ、内田鋼一による記念トークショー
三重店にて「ナガオカケンメイ うつろう白のプラスチック 」を記念したトークショーを開催。サナダ精工の眞田さんをはじめ、プラスチック協会の方々のご参加や、Long Life Plastic Projectのオープンチャット「プラマグの会」のメンバーも集まり、プラスチックの未来について熱く語る会となりました。内田が自宅で愛用しているプラスチック製品を紹介する場面も。プラスチックを長く使うこと、それはみんなに優しい健やかなデザインの提案であると改めて感じました。(高田弘介/D&DEPARTMENT MIE by VISON)
→ ナガオカケンメイ展「うつろう白のプラスチック」 2023年7月18日(火)~7月30日(日)開催
→ Gallery 泛白 uhaku オンラインショップ
セールス&コミュニケーション
京都|志ば久定食と、そのまわり
大原の畑、紫蘇刈り、紫蘇シロップ作り、定食、梅干し漬け。
毎年、夏の始まりから盛夏にかけて提供している京都「志ば久定食」。「志ば久」の久保統さんのご厚意により、5月には紫蘇植え、6月にはd SCHOOL「わかりやすい大原の紫蘇」、「志ば久をたべる会」、SHOPでは「志ば久のもののまわり」展示、枝付生赤紫蘇販売を実施しました。さらに今年は「梅干し」を漬けるご指導もいただいています。このあと天日に干して、梅酢に戻して、冬には「いい塩梅定食」の梅干しとして提供できることを目指して、お世話していく予定です。大原の豊かさに触れると、日頃その自然の力を実感することが弱い私たちにとって、自然の摂理の中で守り育てる仕事の尊さと難しさを考えさせられます。提供させていただいている定食の背景を伝えていくことの責任や意味を、感じながらこの梅干しを眺め、来年の紫蘇のことも想う京都食堂の夏です。(内田幸映/d食堂京都)
→ 京都 大原「志ば久」をたべる会 2023年6月24日(土)開催
セールス&コミュニケーション
京都|京都の漬物処志ば久のもののまわり
紫蘇刈りを体験し、朝採れの赤紫蘇を販売。
古くから赤紫蘇の産地として知られている大原の里。京の漬物処「志ば久」では、赤紫蘇をすべて無農薬で自家栽培し、種子を自家採種しながら代々大切に育てています。赤紫蘇を収穫するこの時期だけ、京都店でも赤紫蘇販売を行っており、今年は早朝の収穫から同行させていただきました。鎌を入れる角度や、葉が落ちないように洗う力加減など、さりげなくされている動作を実際にやってみると難しく、一つ一つの所作が技術であり、文化であると感じました。赤紫蘇そのものの美味しさだけでなく、その背景にある、見えない技術や文化も伝え続けていきます。(下野文歌/D&DEPARTMENT KYOTO)
→ 志ば久の朝採れ赤紫蘇が届く日 2023年7月8日(土)開催
→ 京都の漬物処「志ば久」のもののまわり 2023年6月15日(木)~7月10日(月)開催
リサーチ&アーカイブ
鹿児島|生産者訪問
龍門司焼の窯元訪問と、のぼり窯での窯焚き体験。
300年以上続く黒薩摩の窯元「龍門司焼企業組合」で、年に2回行われる窯焚きに参加しました。山の傾斜地を利用し、高温で焼成する「のぼり窯」。石造りの大きなのぼり窯は、いくつかの部屋に分かれており、表面がひび割れたような「蛇蝎釉」の器は、焚口のすぐ隣の部屋と決まっています。前日から丸一日かけ、窯の温度は900度近く。温度計を確認しながら薪を入れてさらに温度を上げていきます。投げ込む薪はずっしりと重く、小さな焚口から奥を目掛けて投げ入れるのは至難の技で、炎の熱さに耐えながらの体験となりました。今回の窯焚きで焼成した器は、店頭にてご紹介しています。(向井彩乃/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)
→ 龍門司焼企業組合
セールス&コミュニケーション
沖縄|『リメンバリング オキナワ』出版記念トーク
写真からたどるコザの歴史と暮らし。
「リメンバリング コザ」と題し、戦後復帰前の写真と岡本尚文さんが特別に撮り下ろした定点写真を見比べながら、沖縄市コザの歴史と暮らしをたどるトークイベントを開催。 7月4日で69周年を迎えたプラザハウスの歴史も、オープン当時の写真と共に振り返りました。バックグラウンドが違う4人それぞれの立場から語られる生の言葉は、記録だけでは分からない、リアルな「コザ」の歴史と暮らしを感じることができました。今後もその土地が持つメッセージを、積み重ねられてきた歴史と対話しながら伝えていきます。(島袋みのり/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)
→ リメンバリング コザ -写真からたどるコザの歴史と暮らし- 2023年7月30日(日)開催