その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来につなげる。
私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2023年2月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。
セールス&コミュニケーション
埼玉|わかりやすい自然栽培 関野塾 2月特別公開講座
野口のたねの野口勲さんから固定種や現状の野菜のことを伺いました。
先月に続き、関野塾・特別講座の第2弾を開催。今回は、日本の食を陰でずっと支え続けている、といっても過言ではない、そして、固定種といえば「野口のたね」の野口勲さんに、ご自身の経歴から固定種の話、F1種を食べ続けた時の人間の身体への影響など、貴重な知見の一部をお話しいただきました。「野菜は種からできている、ということを忘れてはいけない。」という言葉がとても印象的でした。野口さんのスピリットをこれからも守り続け、埼玉店の自然栽培を深化させていきます。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)
→ わかりやすい自然栽培 関野塾 特別公開講座② 2023年2月21日(火)開催
→dの活動報告|わかりやすい自然栽培 関野塾 特別公開講座①
→ d SCHOOL わかりやすい自然栽培 関野塾第2期生 2023年3月7日(火)~2024年2月20(火)全22回
セールス&コミュニケーション
d47食堂|サステナブル・シーフード 2023
サステナブルな漁業で育った岡山県産「邑久カキ」の新メニューを開発。
(右:Photo by Yoko Inoue)
d47食堂では、2023年2月3日(金)より、岡山県邑久町(おくちょう)のサステナブルな漁業で育った「邑久カキ」を使った新メニューの提供を開始しました。1月につづくをたべるディレクターの相馬が岡山県邑久町を訪問し、生態系への影響が最小限になるように管理された牡蠣養殖や、牡蠣殻から肥料や飼料をつくり、海だけでなく里山も含めた循環を生んでいる現場を取材してきました。
昨年も好評だったカキフライに、今回の取材で得た新しい学びと食材を取り入れ、今年は牡蠣めしと、カキフライに合わせたワインのペアリングメニューを開発。食べて「美味しい」だけに終わらない、海を守る活動をこれからも伝え続けていきます。(石橋 歩/d47食堂)
→ 海の持続性を考える サステナブル・シーフード 2023年2月3日(金)~提供
→ 「邑久カキ」のカキフライと牡蠣めし
リサーチ&アーカイブ
d47 MUSEUM|47手芸店 産地訪問
トークイベントに先駆け、群馬県桐生と山梨県富士吉田エリアに行ってきました。
絹織物の産地として知られる群馬県桐生市。糸だけで構成するアクセサリーブランド「トリプル・オゥ」を訪問し、実際に作られている様子を覗いてきました。翌週は「装いの庭」の藤枝大裕さんにアテンドいただき、富士吉田の繊維産業を巡る一日。それぞれの繊維産地の地域と人との関わりを贅沢に垣間見た二日間でした。
3月12日(日)のイベント当日は、今回ご一緒したお二人と、奥田染工場の奥田博伸さんを交え、繊維産業だけでなく、さまざまな地域の「その土地らしさ」が続くためのヒントをお伺いします。ぜひご参加ください!(門脇 万莉奈/d47 MUSEUM)
→ 【会期延長】 47手芸店 手芸素材からみる、その土地らしさ 2022年12月16日(金)~2023年4月3日(月)開催
→ 47手芸店 TALK SHOW 2023年3月12日(日)開催
セールス&コミュニケーション
富山|下新川 MONTHRY
富山県下新川郡の食材を使ったメニューを提供。
富山県下新川郡にある朝日町の取材を通して、流れる水の美しさ、空気の美味しさ、当たり前に真面目なものづくりをする町の方々、そしてこれらが生み出す魅力的な食材を知り、この地域にスポットを当てたメニューを提供する月間を設けました。朝日町の農家「いただきます」の玄米はリゾットに、味噌はパスタソースに。さらに、「坂口屋醸造店」の塩麹を使った郷土料理のタラ汁をイメージしたパスタや、「林酒造場」の酒粕シチュー、魚津の「加積りんご」のパスタ。郷土のお茶「バタバタ茶」を利用した料理も提供し、生産者さんたちにも喜んでいただきました。(田中陽子/D&DEPARTMENT TOYAMA ダイニング)
→ 下新川をたべる会 2023年3月11日(土)開催
→ Instagram|@d_d_toyama 下新川 MONTHLY & DINNER
セールス&コミュニケーション
富山|Taromaのアロマとハーブ
薬都・富山の製薬メーカー・前田薬品工業のワークショップを開催
アロマブランド「Taroma」の特集に合わせて、ほぼ毎週末開催したワークショップでは、富山で育つハーブのこと、自分でできるケアの方法を学びました。忙しいと疎かにしがちな心身の状態にじっくり向き合い、ハーブの種類や効果を学び自分にあったケアの方法を実践。雑草だと思っていたものが実は優秀なハーブだったり、驚きと発見がたくさんありました。参加者からももっと深く知りたいという声が多く、来年はさらに専門的な学びの機会を作りたいと思います。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)
→ Taromaのアロマとハーブ 2023年1月20日(金)~2月20日(月)開催
→ Taroma×AROMA SELECT ロールオンアロマ調香体験 2023年1月21日(土)、22日(日)開催
→ Taromaのトリートメント体験 2023年1月28日(土)、29日(日)開催
→ 和ハーブティーブレンド体験 2023年2月4日(土)、5日(日)開催
→ アロマテラピー セルフケア講座 2023年2月18日(土)開催
セールス&コミュニケーション
三重|季節のdどら
今年も三重県産いちごを使用した「いちごdどら」が登場。
三重県産いちごを贅沢に使用した「いちごdどら」がスタートしました。今年は、よりシンプルにいちごのおいしさを楽しんでもらえるよう、「伊勢製餡所」の粗糖を使ったオリジナルの白餡を新鮮ないちごとサンド。いちごの甘酸っぱい風味と白餡の優しい甘さを、ふんわりとした皮が優しく包みます。小さなお子様から大人まで、たくさんの方々に楽しんでいただいている「dどら」を通じて、三重の食について知っていただけるよう、これからも毎日手焼きで丁寧に作り続けていきます。(清水友麻/D&DEPARTMENT MIE by VISON)
→ Instagram|@d_d_mie
セールス&コミュニケーション
三重|d47落語会 第27回 三重県
萬古焼の町、四日市で三重落語を開催しました。
47都道府県のそれぞれの土地をデザインの視点で編集するトラベルガイド『d design travel』の発売に合わせ、その土地を題材にした同時代の新作落語を1県に1つずつ作っていくd47落語会。三重を題材にした新作落語には、なんと「伊勢海老」や「忍者」「萬古焼」まで登場! 三重を凝縮したこの日だけの落語に皆さん大笑い。改めて気づく落語の面白さ、垣根なく誰とでも笑い合える魅力で会場中が包まれました。三重を文化で伝える機会をこれからも続けていきます。(高田弘介/D&DEPARTMENT MIE by VISON)
→ d47落語会 第27回「三重県」三重会場 2023年2月21日(火)開催
→ d design travel MIE
→ d47落語会
セールス&コミュニケーション
京都|季節のスイーツメニュー
京都の食を発信、伊根満開甘酒といちごのパフェを開発。
今や京都食堂のスイーツメニューの代表となったパフェ。2月は「伊根満開甘酒といちごのパフェ」を提供。この時期はいちごを使いたいと思い、以前から構成を考えていました。しかも、京都食堂でしかできないパフェとは何か、、、そこで閃いたのが「甘酒」。なかでも向井酒造さんの「伊根満開」の甘酒や酒粕は、フルーティーで甘酸っぱい風味。いちごにもよく合い、京都食堂ならではのパフェを作ることができました。パフェを通して京都の食材を知ってもらえるよう、これからもdならではの食材の組み合わせと発信を続けていきます。(成田和弘/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)
→ Instagram|@d_d_kyoto
リサーチ&アーカイブ
京都|生産者訪問
3月の企画展に向けて、堤浅吉漆店を取材しました。
明治42年創業の「堤淺吉漆店」は、漆の精製から販売までを一貫して行う漆の専門店です。企画展の開催に向けて、4代目の堤 卓也さんに調合の様子や道具を見せていただきながら、漆を取り巻く現状について伺いました。大量生産で使い捨ての商品が当たり前になる中、ここ数十年間で漆の国内生産量は減少し、海外からの輸入量も激減している危機的状況にあります。私自身、漆を“文化として継承していかれるべきもの”と認識しつつも、なんとなく触れる機会を先延ばしにしていたことを改めて感じ、まずは漆について知る機会を作るために、京都店でも金継ぎ教室を始めようと準備しています。企画展とあわせて、またお知らせします。(下野文歌/D&DEPARTMENT KYOTO)
リサーチ&アーカイブ
鹿児島|生産者訪問
鹿児島のロングライフデザイン、沈壽官窯と大和桜酒造を見学。
その土地らしさを感じるロングライフデザイン・鹿児島セレクトでご紹介している、伝統的な薩摩焼「沈壽官窯」と、本格焼酎蔵元「大和桜酒造」に行ってきました。島津藩の歴史と共に発展し進化を遂げた薩摩焼、芋栽培に適した風土から生まれた芋焼酎。器と焼酎は全く違うものですが、作り手さんの話を伺うと、どちらも鹿児島の風土と適した環境が大きく関係していることを学びました。これからも“伝統を継承すること”を応援し続けていきます。(内門美里/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)
→ レポート|薩摩焼の伝統を継承する「沈壽官窯」
→ レポート|大和桜酒造の蔵見学と焼酎ツーリズムかごしま
セールス&コミュニケーション
沖縄|一人問屋 日野明子さんに聞く、生活道具のお手入れ
生活道具の魅力をお伺いするインスタライブを配信。
「問屋のしごと-日野明子の生活道具展- 」に伴い、ひとり問屋である日野明子さんをゲストに迎え、インスタライブを配信。今回特別にセレクトしていただいた木村硝子店「木勝シリーズ」を中心に、セレクトされた理由や、道具を一生ものとして使い込んでいくための工夫などをお伺いしました。紹介いただいた商品は、3月13日(月)まで店頭に並びます。今後も日野さんの活動から伝え手としての役割を学び、日本、沖縄のものづくりを紹介していきます。(島袋みのり/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)
→ 問屋のしごと-日野明子が選ぶ生活道具展- 2023年2月22日(水)~3月13日(月)開催
→ Instagram|日野明子さんとのインスタライブ
セールス&コミュニケーション
沖縄|靴下産業のもののまわり saredoの糸と靴下
沖縄店で初めてのダーニングワークショップを開催!
saredoの萱澤夫妻をお招きし、ほつれや穴を糸で繕う「ダーニング」のワークショップを開催。色の組み合わせや、穴の空き方によって、それぞれ個性のある素敵な仕上がりに。お気に入りの洋服を自分で自由に繕うことで、さらに長く、より愛着を持って使い続けることができます。他にも色んな技に挑戦してみたい!という声も多くいただき、終始和やかな雰囲気で楽しんでいただけました。このワークショップを入り口に、既にお持ちのものを長く愛用し続けられるような、さまざまなワークショップを今後も開催していきます。(島袋みのり/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)
→ 靴下産業のもののまわり saredoの糸と靴下 2022年12月21日(水)~2023年2月6日(月)開催
→ saredoのダーニングワークショップ 2023年1月28日(土)開催