スタッフの商品日記 074 湯たんぽ袋 FROM LIFESTOCK

寒いこの季節、肌に触れて使用するものの中に湯たんぽカバーがあります。この湯たんぽカバーが生まれるきっかけとなったのは、「毎日肌に触れるものだから使う生地もこだわりたい。」と考えていた時に出逢ったYARN HOMEのデザイナー荒川さんとのお話しからでした。

つづく仲間
YARN HOMEは、まいにち目に触れ、手や肌に触れるものを、「日本ルーツ」にこだわり、YARN=「糸」を紡ぐようにと、広島からていねいなものづくりをされています。
YARN HOMEの荒川さんのお父様は広島で寝具メーカーをされており、パシーマができた当初に発明者の梯禮一郎(かけはし れいいちろう)氏と出会い、パシーマの素晴らしさを広めるため営業をされていました。荒川さん自身もお父様の影響もあり長年にわたり「シンプルだから、心も体も癒される」とパシーマの愛用者として、YARN HOMEの立ち上げ時よりパシーマの魅力を伝え一緒に取り組みをされています。

つづく産業
パシーマは、福岡県うきは市の龍宮株式会社で製造されています。昭和22年に創業され医療用の脱脂綿などの製造を行われていました。開発の経緯は開発者の梯禮一郎氏がアトピー性皮膚炎による不眠症に悩まされたことがきっかけで、肌に触れても負担がかからない医療用ガーゼや脱脂綿を原料とした寝具を作ろうと思ったのがはじまりでした。開発10年、幾度の失敗を経て生まれたのがパシーマです。

荒川さんが龍宮の工場を訪れられた際に最初にお伺いされたのはパシーマづくりで一番大切な工程、精錬についてでした。龍宮では、綿から油や不純物を取り除き、純度の高い綿製品へと磨きあげる精錬に1日かけています。タオル用の綿は1時間ほどですから、その差は歴然。「龍宮はもともと脱脂綿づくり専門の会社。脱脂綿って傷口の消毒に使われるでしょう?傷口に入れても大丈夫だと思えるまで精錬するんです」と梯さん。安心安全の理由が確認できました。また、〈綿のpH数を健康な皮膚のpH数に近づける〉点にも納得の理由が。「精錬と同様に洗浄も1日かけます。綿に残った洗剤は、ただれや痒みの原因になる。何度も水洗いを繰り返し、最後はお湯でも洗います。名水湧き出る水の郷・うきはだからこそ為せる技です」と梯さん。
こうして抗菌剤や柔軟剤など余分なものは足さず、自然のもめんでつくられるパシーマは、2003年に寝装品で日本初となる「エコテックス規格100」の最も厳しい「製品分類��(乳幼児製品)」の認証を取得。赤ちゃんだけでなく、大人も安全で安心して使え、吸湿性・放湿性・通気性・保温性に優れているパシーマ??は、湿度と温度を快適に保って四季を通して使用できる寝具として広まっています。

オリジナル開発
YARN HOMEの荒川さんとファッション担当重松が話をしている時に、「見えないところこそ手を抜いてはいけない、納得できないものは世に出さない」という考えの龍宮 梯さんのものづくりへの姿勢をお伺いしました。そのものづくりへの姿勢と荒川さんの熱意に感銘していた時、荒川さんのご実家の寝具メーカーでは、「寝具の裁断した後に出る幅の狭い布が残ってしまう。」という話を聞きました。“その幅の布を活用方法はないか!?”と考えた時、以前よりD&DEPARTMENTで販売をしているマルカ湯たんぽのカバーを考えており、そのサイズにぴったりとマッチした事をきっかけに湯たんぽ袋の製作がスタートしました。

ながく使いつづける
パシーマは「洗うこと」でよりふっくらと長く使えるのも特徴のひとつ。簡単に洗濯ができて、ダニやホコリも洗い流せるから、いつでも気持ちのいい肌ざわりが続きます。
・はじめてのご使用前に水洗いしていただくと風合いがやさしくなります。
・何度か洗濯をすれば、中の脱脂綿がふんわりと膨らんできて、より柔らかい素材になります。
・洗濯後は中わたのふくれにより5%ほど縮みます。
・洗濯時はネットに入れず洗濯機に入れてください。
・高温になるタンブラー乾燥機のご使用は避けていただき、なるべく自然乾燥や天日干しをおすすめします。
・干すときは縮まないように両手で軽くのばして日陰干しをしてください。
・柔軟剤(柔軟成分入り洗剤)のご使用は、吸水性が悪くなったり、ガーゼが柔らかくなり破れやすくなる場合があります。
・塩素系の漂白剤の使用は生地を傷めることがありますので、お控えください。
・蛍光増白剤を含む洗剤のご使用はなるべく避けてください。
・火気には近づけないでください。
約100回の耐洗濯性がありますが、古くなっても雑巾などとして最後までお使いいただけます。

お気に入りのポイント
今まで湯たんぽを使ったことがありませんでしたが、体を温めた方がいいと整体の先生の先生にアドバイスされたこともあり、パシーマの湯たんぽカバーを作ったことをきっかけに湯たんぽが生活の中に入りました。毎年冬になると湯たんぽとパシーマの湯たんぽカバーを出すのが恒例になり、床暖房と湯たんぽがあれば快適な冬を過ごせることを実感しています。ずっと触っていたいくらいにふっくら柔らかいカバーの湯たんぽを抱いて寝る幸せは格別です。(重松久恵/ファッション担当)

湯たんぽ袋 FROM LIFESTOCKの商品ページ

マルカ 湯たんぽの商品ページ

【引用】
YARN HOME WEBサイト( https://yarn-home.jp )