スタッフの商品日記 050 D&DEPARTMENT PROJECT ラゲージタグ

長年にわたり培った刺繍技術で作られるラゲージタグ
D&DEPARTMENTで販売しているラゲージタグは、沖縄の刺繍専門店で作られています。

誕生と特徴
ラゲージタグは、アメリカ空軍のパイロットが自身のヘルメットバッグを見分けるために着ける名前入りのバッグタグが元となっています。

オリジナルのラゲージタグを製作するきっかけとなったのは、沖縄店のスタッフとナガオカがラゲージタグを製作している「タイガーエンブ」へ沖縄店のオリジナルのパッジを作りにタイガーエンブを訪れた時です。ナガオカが展示されていたバッグタグ(ラゲージタグ)を見て、これに店舗名を入れオリジナルで作ろう!と開発がスタートしました。文字の種類、テープサンプル、刺繍色サンプルを確認し、後日沖縄店オリジナルラゲージタグ3色が決定。その後、全店での販売がスタートしました。

ラゲージタグを製造されている「タイガーエンブ」の社長・安里哲雄さんにお話しを聞きました。
創業者は、安里社長のお母さま幸子さん。1960年頃、手に職をつけるため、見習い募集をしていたコザ市(現:沖縄市)の刺繍店に勤め刺繍技術を教わり、技術を磨かれました。その後1964年に「サチコ刺繍店」として独立。
はじめは一人で仕事をされていましたが次第に忙しくなり、約1年後には先代の社長(幸子さんの夫)・妹・義妹も加わり、ミシンも増やしていきました。
当時の顧客は物資輸送のチャーター機としてのアメリカ民間航空会社のパイロットや客室乗務員(CA)がほとんどで、バッグなどに花の図柄や彼らの搭乗する航空会社のロゴマークなどの刺繍を入れるのが人気でした。
その後、米軍や自衛隊などの飛行隊の装備としてのパッチ(ワッペン)やネームタグなどの依頼が増え、コンピューター刺繍へと移り変わり現在へと続いています。

お客様が要求する内容に出来るだけ近づけながら、長く使える様にと処理の工夫や刺繍密度などを考え一つ一つの商品を妥協しない実直な仕事は評判を呼びアメリカ本土にまで届きました。本土からアメリカ軍だけでなく、スペースシャトル計画中には航空宇宙局(NASA)の整備班のネームタグやパッチの注文もあったそうです。現在も軍関係者はもちろん、地元住民や観光客たちが自分たちでワッペンのデザインをして持ち込み相談に乗ってくれます。可能なことはなるべく要望に近づけながら1点1点作られています。

お気に入りのポイント
学生の時、よくD&DEPARTMENTの店舗めぐりをしていました。富山、東京、京都、山梨、福岡、大阪、沖縄…。そんな時に登場したのが、このラゲージタグです。
ラゲージタグは通常キャリーケースに付けて、自分のものがわかりやすいように、という目印代わりのようなものですが、私は普段使っているリュックと、ショルダーバッグにアクセントとして付けています。ラゲージタグを選んだときのポイントは、自分にとってその県・お店っぽいなというコトと、その時の直感です 笑。布地と刺繍の色の組み合わせが被っていないので、その店オリジナルのカラーバリエーションなんです。東京店とd47 design travel storeは、どちらも大学時代インターンシップで東京に訪れたときに購入しました。
このタグを見るたびに、買った時のことを思い出す。私にとっては、アルバム写真のような存在です。(毛利優花/ネットショップ)

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