スタッフの商品日記 032 マルニ60 ビーチフレームチェア

オークフレームチェアの原型である「No,79 みやじま」の発売から60年

1960年、厳島神社の鳥居をモチーフにデザインされ発売がはじまった「みやじま」は、当時では画期的であったノックダウン式(組み立て式)を採用、アメリカへの輸出用をメインに、また日本のライフスタイルの洋式化に伴い一般家庭にも広く普及されました。2007年にマルニ60として復刻、オークフレームチェアとして名称を変えマルニのスタンダードな椅子として現在も販売が続いている。そして、今年の60周年を記念し新しくビーチフレームチェアが限定発売となりました。


過去の資料より。

つづく産業
1928年に創業した広島県のマルニ木工は「工芸の工業化」を高いレベルで実現している。日本の家具工業の中で、初めてクラシック家具の猫脚や彫刻的な装飾を施すカービングマシーンを導入し、木工家具の工業生産、量産化を開始。職人の手仕事と自社開発の高度な加工技術をもった機械、技術者による職人の技を数値化するプログラミング技術により、工業化を実現してきた。こうして培った加工技術は、マルニ60シリーズやMARUNI COLLECTIONなど現在の家具づくりのベースとなっている。

限定ビーチフレームチェアの紹介

60周年を記念して発売となったビーチフレームチェアは、フレームの磨きや塗装、組立から完成まで国内で製造を行なっています。フレームは、1928年の創業当時に採用されていたブナ材(ビーチ)が使われており、今回マルニ60シリーズでは初めて。塗装は温かみのあるミディアムブラウン色を採用。


広島県の湯来工場にてビーチフレームチェアの製造を行なっています。


フレームは1パーツ毎に職人が丁寧に仕上げていきます。


塗装作業の様子。

新しい試みの2人掛けソファ

マルニ60のソファといえば、セパレート式で1シーターずつ暮らしに合わせて増やしていけるのが魅力の一つですが、今回の記念アイテムはセットアップ式の2人掛けのソファを開発。中央にあった脚がなくなり、現行の2人掛けソファより3センチ幅が狭くなり、すっきりした印象です。後ろ姿も惚れ惚れするほど直線的で綺麗に仕上がっています。クッションは通常仕様と同じパーツを使用しています。

マルニのモットーである「工芸の工業化」を体現しているオークフレームチェアを軸に、ハイバックシリーズやキノママシリーズ、60周年モデルといった、常に新しい商品を生み出し好奇心のある取り組みにこの先もますますの期待が膨らみます。

 

※ビーチフレームチェアの商品ページは随時更新予定。

オークフレームチェアの商品ページ

キノママオークフレームチェアの商品ページ