文房具のクリップからヒントを得て誕生したステンレスハンガー
大木製作所のステンレスハンガーは1988年に発売されました。ステーショナリー分野で見たワイヤータイプのクリップからヒント得て、ステンレス素材のピンチハンガーを開発。当時としては、高額商品で発売当初は苦戦したが、購入者の口コミが広がり、30年以上経った今も定番商品として、販売されています。
初期モデル
ステンレスの特長でもある丈夫さ、清潔さ、リサイクル可能な環境性に着目し、フックの表面以外の全パーツにステンレスを使用し、独自の特許技術によりピンチ同士が絡みにくくなっています。雨や日光を受けても劣化せず、ピンチの強度も変わりません。フック部分はゴムでカバーされており、風に煽られても滑りにくく、脱落を防ぐ為に先端が少し長めに作られています。それぞれのピンチは、1本のバネ用ステンレス線材を手で曲げて作っている為、反発力が強く、デニムなどの厚い生地も挟めます。収納時は折り畳んで、コンパクトに収納する事ができ、折り畳んだ状態で物干し竿に掛けておく事も可能です。清潔さとして、ステンレスの表面は皮膜で覆われているので、表面汚れが落ちやすくお手入れも簡単です。ピンチの数は28個と靴下などの小物からタオルやデニムなどが吊せます。
ステンレスハンガー・スクエア(税込6,050円)
こだわりのポイント
ピンチ両吊り・・・ピンチ同士が絡み合ってしまうのを防ぐ為、両吊り方式(特許取得)を採用し、開く時の絡まりを軽減できるデザイン
ピンチ強度テスト・・・公的機関での耐久試験を行い、商品の丈夫さを追求している
つづく産業
株式会社大木製作所は1947年に創業。元々はガスコンロを製造するメーカーでしたが、ステンレスの線材に可能性を感じ、ステンレス製品の製造を開始。現在では、ランドリーやキッチン周りの製品などを製造。1個ずつ鎖・ピンチの調整を手作業で行う事を昔からのこだわりとして、ひとつひとつ丹念に作り上げ、最終仕上げである検品・梱包は昔と変わらず、人の力で行う事でのきめ細やかな気配りやクオリティを大切にしている。大量生産の時代に、最後はきちんと手を掛けるものづくりの企業が今もある事で、それぞれの産業を支えているのだと思います。
工場内の様子
つくるだけでなく、長く使い続けていただく為に、壊れにくいですが、修理なども対応している。ものづくりの企業だからこそ、修理してもらえる安心感や対応が30年つづく製品を作り出せる理由のひとつではないかと思います。
バリエーション
スクエアよりコンパクトなラウンドタイプもあります。ピンチの数は12個で、一人暮らしの方にも使いやすいサイズとなります。
ステンレスハンガー・ラウンド(税込3,080円)
お気に入りのポイント
第一印象は、「高いなぁ」でした(笑)今まで、プラスチック製のピンチハンガー、他社のステンレスピンチハンガーを使ってきましたが、6,000円もするピンチハンガーは使った事がありませんでした。買おう!と思ったのは、D&DEPARTMENTで働くスタッフの使用率が高かった事でした。それって、"良い物”だという私の勝手な基準です(笑)劣化しにくいステンレス素材に加え、鎖やピンチの調整を手作業で行っていたりと丁寧に作られているこのピンチハンガーは、やっぱり丈夫です。あと、使用しない時は折り畳んでコンパクトに収納でき、開いた時に、ピンチが絡まっていない事が本当に嬉しい。価格も、30年以上愛されている事にも、納得。
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