日常に、ふつうに、使いたい完璧な"デザイン"
大倉陶園のモーニングカップ&ソーサーは、1959年に発売され、50年以上経っても、変わらないデザインで現在も愛されています。縁と持ち手は職人が筆で一点一点、白金を手塗りしている為、シンプルでありながら、気品あふれるデザインとなっています。日常使いから特別な席まで、幅広いシーンでお使い頂けます。たっぷり入るので実用性も抜群で、専用BOXがあり、贈り物にもおすすめです。上質の原料を用い、“色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ”に大きな特徴があり、品質が高い製品。1993年にモーニングカップ&ソーサー、ポリッジボールと一緒のモーニングセットでグッドデザイン賞を受賞。
つづく産業
大倉陶園は、1919年(大正八年)大倉孫兵衛、和親父子によって創業。大倉孫兵衛、和親の父子は、日本における欧米一流製品に劣らない高級洋食器製造を念願しており、ヨーロッパ各国の製陶工場を視察しましたのちに、 大正7年、高級美術陶器の工場を建設。日本における最高級の洋食器メーカーとして、美術的価値の高い磁器を作り続けてきた。伝統の技術を守るだけでなく、創業者のものづくりの心を引き継ぎ、新たなる挑戦を常に試みている。設立の主旨にそって一貫して美術的価値の高い磁器を作り続けている。発展した装飾技法や、日本古来の技法も取り入れている。
原材料の調合から出荷まで自社一貫体制
世界で一番白い商品を作る為に徹底されたものづくり。「良きが上にも良きものを」の志を理念として、品質の高い磁器を作り続けている。完璧な白磁の美しさを創り上げるために、最高級カオリン(粘土)を贅沢に使用。焼成には世界でも類を見ない1460度の高温で本焼きをするなど、卓越した技法で製作している。岡染め技法や漆蒔技法、エンボス技法など、現在では、大倉陶園でしかできない技法を保有している。創業より変わらぬ方法で、職人の手でひとつひとつ、丹精込め、手間を惜しまずに、美術陶磁器として製作している。
ハンドルを付けて乾燥
素焼状態
1460度の高温で本焼き
つづく地域
月に数回、一般の方やを対象に工場見学を行い、ものづくりや今までの作品を公開している(2020年8月現在は新型ウイルス感染予防の為、一般公開中止)
つづく暮らし
長い時間を共にしているうちに薄くなってしまう器の金線。やむをえないこととはいえ、金の薄い器は見劣りしてしまうものです。大倉陶園では金線の塗り直しを行っています(正規品に限り/有償)。また、生活している中で起きてしまう陶磁器の破損も避けにくいもの。カップ&ソーサーもいつしか片方だけ残っていたり...そのような品物の補充注文も対応してくれる。(廃番品など受付が難しい製品もあります)販売だけでなく、その後、長く使っていただく為のアフターフォローもきちんと行ってくれる。大倉陶園の製品は世代をまたいで使っていただいている家庭が多いとの事でした。その理由として、製品の魅力と、アフターフォローが行き届いているからだと思います。
お気に入りのポイント
愛知県に本社のある「ノリタケ」と創業者が同じである大倉陶園のこのカップは、僕が「60VISION」を考えていた時に「ノリタケ」さんのカップアンドソーサーと一緒に見つけました。その後、ノリタケさんの方は「ノリタケ60」としてデビューさせましたが、いつかこの気品あるカップも取り扱いたいとずっと思ってきました。一つ一つのまるみのカーブなど、本当に古き良き時代の「上質な時間」のための普遍的なデザインそのものだと感じます。作家ものや、産地ものもいいのですが、この「時代物」とも言える日本が強く海外に影響を受けながらも自国のデザインを開拓していた時代の空気感を気配として感じながら、日常にふつうに使いたい完璧なデザインだと思います。(ナガオカケンメイ/D&DEPARTMENTディレクター)
大倉陶園 モーニングC&Sの商品ページ