今月dたべる研究所では、47都道府県で食べ継がれてきた香辛料を使った料理に焦点を当ててみます。
その土地でとれるフレッシュな薬味を使った郷土料理もあれば、異国の調理法に習った料理が各地で愛されてきたのも、「香辛料」で切り取ってこそ見えてくる、日本の食のおもしろみに感じられます。
定食の内容は、毎週ちょっとずつ変化しますので、ぜひお楽しみに。
〈第1週〉宮崎 チキン南蛮
あつあつの鶏唐揚げを唐辛子入りの南蛮酢にじゅわっと浸ける「チキン南蛮」。今や全国に広まりましたが、元は宮崎の郷土料理。その辛味と酸味は、暑い夏にもってこいです。副菜には「明日葉のごま和え」、生姜と赤唐辛子がピリッと効いた「きゅうりの佃煮」、実は薬味のひとつである梅を使った「梅びしお」が付きます。
〈第2週〉埼玉 やきとり
辛味噌をつけた豚のカシラ肉を串に刺して焼いたのが、埼玉の“やきとり”。朝鮮の方々が多く暮らしていた地域が発祥とされています。ミョウガやネギなどの薬味をたっぷり乗せた大分の漁師料理「りゅうきゅう」、きれいな水がある場所でのみ育つわさびの葉の部分を漬けた山形の「葉わさび漬け」、新潟の夏の定番料理「ナス味噌」も登場です。
〈第3週〉岐阜 鶏ちゃん
ニンニクやしょうがをすり下ろしたタレに漬け込んだ鶏肉を鉄板で焼く、岐阜の郷土料理。庭先で飼っていたニワトリが卵を産まなくなったあとは肉質が硬くなるため、おいしく食べる工夫が必要だったようです。たっぷりと山椒をかけてお召し上がりください。ほかにも、お麩料理の歴史が古い北陸地方でよく作られる「麩の辛子和え」、夏野菜と香味野菜を刻んだ山形の「だし」をご用意しました。
〈第4週〉麻婆豆腐
日本古来の香辛料である山椒をたっぷり使った麻婆豆腐。大阪にある香辛料専門店「やまつ辻田」に届けてもらう山椒は、鼻をつき抜ける香りが特徴。今回のために、特別焙煎してくださいました。
〈登場予定の香辛料料理〉
「りゅうきゅう」(大分)
アジ、サバ、ブリ、カンパチといった新鮮な魚の切身を、醤油、酒、ミリン、ショウガ、ゴマなどを合わせたタレに漬け込む大分の郷土料理。元々は漁師たちが獲れた魚を保存するために作っていた。
「だし」(山形)
山形の夏の定番料理。きゅうりやなすなど水分を多く含む夏野菜と青ジソやミョウガなどの香味野菜を刻んで和えて味付け。農繁期にもさっと食べられる料理として親しまれてきた。
そのほかにも、和歌山「梅醤の和え物」や山形「葉わさび漬け」、石川「お麩の辛子和え」や岩手「くるみ和え」など登場予定です。メニューは週替わりなので、何が出てくるか楽しみにお越しくださいね。
〈店舗情報〉
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住所 東京都世田谷区奥沢8-3-2 D&DEPARTMENT内 1階
電話 03-5752-0120 定休日 火水
店内利用・テイクアウト 12:00-19:00(L.O. 18:00)
※平日15:00-17:00は、カフェメニューのみの提供となります。
※テイクアウトのご注文は終日お受けできます。(メニューはこちら)
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