10月より埼玉店の定番商品となった武蔵ワイナリーの小公子ワインと小公子ブドウジュース。
武蔵ワイナリーでは収穫時期になると収穫のボランティアを募っています。私たちもそのボランティアスタッフとして参加させてもらいました。
武蔵ワイナリーは今春にワイナリー建屋が完成したばかり。これまで委託醸造でしたが今年からはこのワイナリーでの醸造もスタートしています。小川町の丘陵地にあるワイナリーは葡萄畑も隣接しているとても心地の良い風が吹く素敵な場所です。
今回はここから少し離れた2箇所の畑にて収穫を行いました。
武蔵ワイナリーでは有機認証されている農薬すらも一切使用しないブドウの無農薬栽培を行なっています。
葡萄畑の足元にはしっかりと雑草が生え、甘く熟したブドウにはアリやカメムシ、蜂などの生き物も隠れくっついています。
ここにいると私たちが想像する虫食いひとつない野菜や果物、草ひとつない畑が不自然なものだと考えさせられます。
こうやって育ったブドウはしっかりと根を広げ豊かな土から多くのミネラル分や栄養素を吸収し、とても立派です。
収穫をしながらブドウも食べさせてもらいましたが、実ったブドウの果実はプリッとしていて、濃縮された甘みがたまらなく美味しかったです。
小公子はとても繊細なので機械は使わず手作業で一房ずつ丁寧に摘んで行きます。そして房にある熟していない青い実を取り外してから収穫かごへ。15分ほどでカゴにいっぱいになります。
お昼を挟み2箇所の畑の収穫作業を終えると、今回収穫が早く終わってしまったのでとワインの仕込みも体験させていただきました。
ワイナリーでは専用の機械がもちろんありますが今回は手作業でのやり方を体験させてもらいました。ちょうど葡萄の実が入るほどの網の目のカゴの上で葡萄の房をゴロゴロと転がすと綺麗に実だけが取れて茎の部分だけが残ります。こうやってひたすら葡萄の実と茎を仕分けていきます。
そして実だけになったらそれを手で潰していきます。ひんやりとした葡萄が気持ちよかったですがあっという間に手は葡萄色に染まり作業場は葡萄の香りでいっぱいです。
潰しながらも青い実や一緒にくっついてきた虫、小さな枝を取り除いていきます。
こうして潰したブドウを貯蔵庫へ
この二つの貯蔵庫右の方が長く貯蔵しているもので左のほうが短いものだそうです。
中を覗くとぶくっぶくっと水面が揺らいでいます!まさにここで発酵し成熟しているのですね。
こうやって仕込みを体験させていただきワインというのは畑から収穫してきた葡萄そのままを使うのだということと、シンプルな仕組みで作られているのだと知ることができました。このシンプルさ、そして収穫した葡萄をそのまま丸ごと使うのだからやはり葡萄は無農薬である方が安心だと痛感しました。
全て終わった後夕方からはボランティア参加者と武蔵ワイナリーのスタッフの方とでのお疲れ様会に参加しました。
私は昨年から2回目の収穫の参加ですが収穫だけでなく、ワイン祭りなど様々な場面でボランティアの方たちを見ていて感じるのは、みなさん武蔵ワイナリーや、代表の福島さんたちを応援し一緒にこのワイナリーの建屋の完成を待ち望み、毎年のブドウの収穫、ワインのできを待ち望んでいるのだということでした。そしてみなさんがワインを楽しんでいる時の表情はとても素敵なものでした。