6月9日の渋谷ヒカリエでの「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018開幕直前展」の記念トークを聞きに行きました。登壇したdたべる部の相馬ディレクターとd47食堂で定食開発をした植本寿奈さんの様子を見ていて、「根が張っている活動だなぁ」と思い、感動しました。若井さん、樋口さんという現地、越後妻有で食の生産や古民家レストランのメンバーとのトークは、単なるトークではなく立体的であり、dが越後妻有とこのトリエンナーレを通じて、つながり、そこに「根」が少し見えた気がしました。ドブロクの話をしていると、やはり、d47食堂スタッフにより、それが参加した100人ほどの人に配られたり・・・・・・。
dは活動しないとdではないと思います。忙しい業務の合間に「活動」するのは大変ですが、dをやるということは、店を営業すればいいということではなく、巡回してきた企画展の荷物を広げて、それを伝えるだけでもない。それをして生計を立てながら、自分たちの土地のことを考えて、企画して実行する。そして、思うのです。それが「根」を張らないと意味がないと。それは好きな植物で例えると、地元にただ、置かれた「鉢植え」のような店ではダメだと思うのです。やっぱり、地面に植えられ、その土地の雨や風を受け、その土地の土にしっかりと根を生やそうという意識がないと、すぐに枯れたり、倒れたりしてしまう。
ヒカリエの食堂で働くみんなと、越後妻有の生産者が、単に食材だけで「つながっている」とかいうことではなく、ちゃんと関係性が見えたりする。「根」が張っているかをイメージできて、初めてつながっていると言えるんじゃないかなぁと、このトークを聞いていて思いました。そう考えていくと、この越後妻有の大地の芸術祭って、すごいなぁ、北川フラムさんって、大した人だなぁと思うのです。
今月、埼玉に小さなdが開業します。「小さいから、準備店でいきましょうか」という意見の出る中、「店の大小は関係なく、活動できれば立派なdです」という考えのもと、これまでの全国店同様、同じスタイル、ルールで店の名前を表記しています。小さいけれど、どこのdよりも埼玉の地に「根」をはっているような「活動」をしていくか、大いに期待したいところです。皆さんも応援くださいね。