おりんのもののまわり

自分の音色を見つける、南條工房のおりん

みなさんは、おりんを選んだことはあるでしょうか。

 

仏壇に手を合わせるときに鳴らしたり、お寺でその音色を耳にしたことはあっても、おりんを選ぶ機会がなかった人が多いと思います。

 

昔から、仏様に手を合わせるときに使われてきたおりん。

現代では、心を落ち着かせたい時や、気持ちを切り替えるスイッチとしてなど、おりんの音色を自由に捉える感覚も広がってきています。

創業200年余り、京都府宇治市に工房を構える南條工房は、「自分たちにできる、最大限いい音をつくる」という思いで、音色にこだわった、銅と錫の合金「佐波理」製のおりんや祇園祭や各地の囃子鐘・鳴物神仏具を専門に製造を行う国内でも数少ない工房です。

 

「もっと身近に佐波理おりんの音色を楽しんでほしい」との思いから、鈴型の小さなおりん「LinNe」が誕生。仏壇の付属品だったおりんが主役となり、おりんの使い方が広がっています。

おりんは、誰かを思い鳴らしたり、自分と向き合うきっかけにもなります。

さまざまな形や音色の中から、自分の感覚に合うおりんを選ぶことで、鳴らすときの気持ちも変わることでしょう。

 

本企画展を通して、日常の中で自由におりんを取り入れ、おりんの音色の魅力や可能性をお伝えする機会になれば幸いです。

おりんのもののまわり

日程
2025/1/17(金)~3/3(月)
時間
11:00~18:00(水曜定休 )
場所
D&DEPARTMENT KYOTO Map D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:お問い合わせ:075-343-3217(京都店SHOP)

\関連企画①/
工房見学ツアー
開催日程:2025年2月5日(水)
※開催時間、参加費等の詳細は近日中にご案内します。

南條工房の見学ツアーを開催。月に2度行われる「鋳造」(金属をおりんの型に流し込む工程)に合わせて伺います。おりんの音色を感じてもらうための拠点「LinNe STUDIO」も合わせて見学予定。おりんができる工程を、目の前で体感できる貴重な機会です。
\関連企画②/
「LinNe」のセミオーダー
お好きな音色と、紐色を組み合わせて作るLinNeのセミオーダーを承ります。
【LinNe Chibi/LinNe Chibi(S)/LinNe Ren/LinNe Myo】

納期:約1週間後のお届けとなります。
※詳しくは、店頭スタッフまでお声掛けください。
〈取り扱い商品〉
勘三郎りん
伝統的な焼型鋳造方を用いた佐波理(銅と錫の合金)製のおりん。南條工房五代目 勘三郎氏によって生み出された独自配合率により、唯一無二の澄んだ音色と心地よい余韻が特徴。
※会期中は、9種類のサイズを展開予定
LinNe Chibi  ¥17,600(税込)
直径3センチ弱の「佐波理」製の小さなおりんです。組紐の結び目をつまんでベルのように振ることもできます。
LinNe Chibi ( S )  ¥15,950(税込)
直径約2センチ弱の「佐波理」製の小さなおりん。紐を長めにとっているので、つるしたり、結び付けたりもしやすい形です。
LinNe Ren ¥20,900(税込)
空気の流れとともに、自然と音がうまれる風鈴型のおりん。ドアの付近、空調やファンの近く、ベランダや軒先など、さまざまな場所でご利用いただけます。
※風受けは、円形と長方形からひとつをお選びいただけます
LinNe Myo ¥38,500(税込)
現代の生活様式のインテリアにもよく馴染む、置き型のおりん。形は3種類からお選びいただけます。従来のおりんを鳴らすように、付属の木製のリン棒でおりんを叩いて音色を鳴らします。
おりんのもののまわり

南條工房

創業200年余りの歴史に培われた伝統の技術と知恵をもとに、おりん、祇園祭や各地の囃子鉦(はやしがね)、鳴物神仏具を専門に製造している国内でも少ない工房。全ての製品に佐波理を使用しており、型作りから完成まで手作りで製造している。2023年には、ショップと工房が併設された、音色を感じてもらうための拠点、「LinNe STUDIO」をOPEN。代表の南條 勘三郎(南條浩二)は、2008年に京都府伝統産業優秀技術者「京の名工」として知事表彰を受け、7代目になる南條 和哉は、2011年に京仏具の「京もの認定工芸士」に認定されている。

南條工房