岐阜県の山岳都市、飛騨高山に工房をかまえる、吹きガラス作家の安土草多さん。
お一人で作品を作り続けている草多さんは、「作家と名乗る以上、メーカーにはできないものを作らなければ、意味がない。」という思いで、草多さんでなければ作る事ができない作品を日々生み出しています。
草多さんのガラスには、不思議な温かさを感じます。
ぽってりとした厚み、つい魅入ってしまう流動的な揺らぎの表情。
一般的にガラスが持つ印象とは相反する、人肌のような温もりを内包しているのです。
冬になれば雪深く、寒さの厳しい飛騨高山。
草多さんが生まれ育った土地の環境の中で、とても長い時間をかけ、吹きガラス作りと真摯に向き合い、行き着いた“自分らしさ”。
けして主張しすぎないけれど、何気ない暮らしの中で確かな存在感で寄り添ってくれる器やグラスは、他にはないものだと感じます。
今回は、食器や花器に加え、ペンダントライトなどを草多さんにご用意いただきました。
まずは店頭のグラスをひとつ、お手にとってください。
光にかざしてみたり、またテーブルに置いて、落ちる影の揺らめきを数秒、じっと見るのもおすすめです。