d SCHOOL わかりやすい林業 - 森と街をつなぐ、DIYの試み -

東京都檜原村で活動する林業会社 東京チェンソーズは、街に住む私たちが山の仕事を身近に感じるような、従来の“林業”を超えた取り組みをしています。取り組みの一つとして、共に活動をしているのが「消費者をやめて愛用者になろう!」と唱える、モノ・モノ(東京・中野)。1970年に工業デザイナー・秋岡芳夫によって創設され、彼の思想を伝える様々な活動を行っています。そんなモノ・モノが「生活技術の回復」と「日本人にとって一番身近な木材である杉の魅力を伝える」ために、2019年に出版したDIY本『杉でつくる家具』*。書籍をベースにしたDIYキットを、9月からD&DEPARTMENT TOKYOで先行販売しており、東京チェンソーズは、檜原村で採れた杉材の活用と、自分の手で木材に触れて森を身近に感じてもらいたいという思いから、使用する材料を提供しています。

今回のd SCHOOLは、東京チェンソーズの吉田尚樹さん、モノ・モノの菅村大全さんを講師にお招きし、それぞれが取り組まれている活動の紹介から、「新しい林業」と「DIY」をテーマにしたトークセッションをしていただきます。山の仕事や木材に興味がある方はもちろん、自分の手でものをつくることが好きな方など、ぜひご参加ください。このd SCHOOLを通して、東京チェンソーズの考える「新しい林業」を知り、暮らしのDIYをはじめるきっかけになればと思います。

 

*DIY本『杉でつくる家具』:1953年に発行された『アイディアを生かした家庭の工作』より、木製家具24作品を選出し、現代の視点でリメイクしたDIY本。図面作成を手がけのは、「KAKデザイングループ」の工業デザイナーたち(秋岡芳夫・河潤之介・金子至)。ノコギリと手に入りやすい建築材(貫板やベニヤ板)を駆使し、ミニマルで機能的なDIY家具を提案した。書籍では、工具の使い方や製作工程も写真を交え掲載されており、誰もが取り組みやすいようリメイクされている。現在は絶版。

d SCHOOL わかりやすい林業 - 森と街をつなぐ、DIYの試み -

日程
2024/10/6(日)
時間
10:30~12:00終了予定
場所
D&DEPARTMENT TOKYO Map D&DEPARTMENT TOKYO
参加費
¥2,200(税込)
定員
30名 

●お申込み方法:Web/店頭/お電話
●お問い合わせ:03-5752-0120(東京店)12:00-18:00 水木定休

※当日は30分前(10:00)からご入場いただけます。

東京チェンソーズ 森と街をつなぐプロダクト展 ・関連企画②
杉でつくる家具 ワークショップ
2024年10月13日(日)・10月14日(祝・月)12:30~16:30


1953年に設立された、工業デザイナー・秋岡芳夫、河潤之介、金子至によるデザイン事務所「KAKデザイングループ」によって戦後の物資窮乏の時代に、少しでも豊かな暮らしを目指して出版した、図面付きの工作本『アイディアを生かした家庭の工作』。その現代版リメイクとして出版されたDIY本『杉でつくる家具』の中から、実際に家具づくりを体験していただくワークショップを開催します。当日は、材料の特性から、手工具の基本的な使い方まで、レクチャーしていただきながら作業をしていきます。電動工具は使用しないため、木工初心者の方でも自分のペースで安心して作業を進められます。ノコギリを使った木工がはじめて、という方もご安心ください。4時間という長丁場ですが、ノコギリと杉材を使ったDIYの基本をしっかりと学ぶことができます。
申し込みはこちらから
\参加者特典/
D&DEPARTMENTオリジナルビール
TOKYO HINOKI ROOTS SAISON
東京チェンソーズに素材の提供をしていただき、檜原村のヒノキの根っこを使用した、オリジナルビールができました。根っこの柑橘っぽさを全面に活かした、フルーティーな風味。ビールが苦手な人もするすると飲みやすいです。発売を記念し、d SCHOOLへの参加特典として、一本プレゼントいたします。

>>ヒノキの根っこを使ったオリジナルビールができるまで
東京チェンソーズ
森と街をつなぐプロダクト 展
東京チェンソーズとD&DEPARTMENTの協同で製作された「CORNER SHELF」「BALCONY TABLE」は、東京チェンソーズの活動を知ってもらうことと共に、現代の暮らしにあわせたdのロングライフデザインを体現しています。企画展では、これらのオリジナル家具に加え、新発売の東京の杉を使ったDIYスツール、ヒノキの根っこを使ったクラフトビールまで様々なプロダクトをご紹介。さらに、普段お仕事で使う道具や東京チェンソーズにまつわる品々が並びます。東京チェンソーズの活動を通して、東京生まれの木材を使ったプロダクトをお手にとっていただけると幸いです。

会期:2024年9月14日(土)~10月15日(火)
場所:D&DEPARTMENT TOKYO
>>イベント詳細はこちら
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吉田尚樹|東京チェンソーズ

1978年東京都杉並区出身。マカレスター大学文化人類学部卒(アメリカ)。外資系コンサルティング会社に8年勤務後、「社会と自分にとって意義のある仕事」を求め、林業に転職、一家で檜原村へ移住。現在は木材の販売を統括しており、「1本まるごと素材」の販売を通して根株や枝葉など規格化されていない素材の美しさ・力強さを提供している。2児の父。>>東京チェンソーズ

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菅村大全|モノ・モノ

1973年長崎県出身。カタログ雑誌の編集部を経て、フリーライターとして活動。リトルプレス『Crafter』の元・編集発行人。2015年に、モノ・モノの4代目代表に就任。モノ・モノの創設者である工業デザイナー・秋岡芳夫の思想を次世代につなげる活動を行う。『杉でつくる家具』では企画・広報を担当。>>モノ・モノ