杉でつくる家具 ワークショップ

1953年に設立された、工業デザイナー・秋岡芳夫、河潤之介、金子至によるデザイン事務所「KAKデザイングループ」。彼らが戦後の物資窮乏の時代に、少しでも豊かな暮らしを目指して出版した、図面付きの工作本『アイディアを生かした家庭の工作』では、戦後当時でも手に入りやすかった杉の板材と、最低限の大工道具を揃えることで、誰もがシンプル且つ機能的な生活用品を楽しくつくれるアイデアを提案しました。

 

今回は、『アイディアを生かした家庭の工作』より木製家具24作品を選出し、現代版リメイクとして出版されたDIY本『杉でつくる家具』の中から、実際に家具づくりを体験していただくワークショップを開催します。


 

10月13日(日):筋交いが効いた2WAYスツール

置き方を変えることで座面の高さが2通りあるスツール。縦置きで大人、横置きにすると子どもが座るのにちょうどよい高さです。ソファのサイドテーブルとしてもご使用いただけます。特徴的な側面の板は、「筋交い」と呼ばれ、建築構造のひとつで、斜めに板を入れることで横から力を受けた時の歪みを抑える構造になっています。

 

10月14日(祝・月):挟み脚の丈夫なスツール

脚部に挟み脚構造を用いて、軽く丈夫に作られたスツール。重さは約1.2kgで軽量のため、どこにでも持ち運べます。座面裏と脚部の十字の部材(貫)を薄い2枚の板で挟むことで、木組み(ほぞで組む)の場合と同等の強度を保ちます。他にも強度を保つ構造が随所に見られ、すっきりとした見た目ながら、奥深いデザイン。座面高が480mmと少し高めで、作業中のひと休みにおすすめです。

 


 

当日は、材料の特性から、手工具の基本的な使い方まで、講師の皆さんにレクチャーしていただきながら作業をしていきます。電動工具は使用しないため、木工初心者の方でも自分のペースで安心して作業を進められます。ノコギリを使った木工がはじめて、という方もご安心ください。4時間という長丁場ですが、ノコギリと杉材を使ったDIYの基本をしっかりと学ぶことができます。

 

杉でつくる家具 ワークショップ

日程
2024/10/13(日)・10/14(祝・月)
時間
12:30~16:30
場所
D&DEPARTMENT TOKYO Map 東京都世田谷区奥沢8-3-2
参加費
筋交いが効いた2WAYスツール:18,150円(税込)/挟み脚の丈夫なスツール:17,050円(税込)
定員
各8名

●お申込み方法:Web/店頭/お電話
●お問い合わせ:03-5752-0120(東京店)

<当日のもちもの・服装>
・汚れてもいい服装
・飲み物(水筒など、適宜水分が摂れるもの)
・タオル、ハンカチなど

※ヒールなど、足元が不安定な靴でのご参加はお控えください。
※材料、道具などはこちらで準備いたします。
※完成したスツールは、当日お持ち帰りいただけます。
※ご希望の方には、お持ち帰りの袋(有料)をご用意いたします。

【10月13日(日)12:30~16:30】 筋交いが効いた2WAYスツール
参加費:18,150円(税込)/定員8名


ワークショップ参加費・工具(のこぎりなど)の貸し出し・キットの材料費が含まれます。

対象年齢:小学生以上
※小学生の方がご参加の場合は、保護者様同伴にてお願いいたします。お申し込み時、「備考欄」にその旨をご記載ください。
申し込みはこちらから
【10月14日(祝・月)12:30~16:30】 挟み脚の丈夫なスツール
参加費:17,050円(税込)/定員8名


ワークショップ参加費・工具(のこぎりなど)の貸し出し・キットの材料費が含まれます。

対象年齢:小学生以上
※小学生の方がご参加の場合は、保護者様同伴にてお願いいたします。お申し込み時、「備考欄」にその旨をご記載ください。
申し込みはこちらから
東京チェンソーズ 森と街をつなぐプロダクト展 ・関連企画①
d SCHOOLわかりやすい林業
- 森と街をつなぐ、DIYの試み -
2024年10月6日(日)10:30~12:00終了予定


東京チェンソーズは、街に住む私たちが山の仕事を身近に感じるような、従来の“林業”を超えた取り組みをしています。取り組みの一つとして、共に活動をしているのが「消費者をやめて愛用者になろう!」と唱える、モノ・モノ(東京・中野)。1970年に工業デザイナー・秋岡芳夫によって創設され、彼の思想を伝える様々な活動を行っています。今回のd SCHOOLは、それぞれの活動の紹介から、「新しい林業」と「DIY」をテーマにしたトークセッションをしていただきます。山の仕事に興味がある方はもちろん、自分の手でものをつくることが好きな方など、ぜひご参加ください。参加いただいた方には、檜原村のヒノキの根っこを使用した、D&DEPARTMENTオリジナルビール「TOKYO HINOKI ROOTS SAISON」を一本プレゼントいたします。
申し込みはこちらから
DIY書籍『杉でつくる家具』
1953年に発行された『アイディアを生かした家庭の工作』より、木製家具24作品を選出し、現代の視点でリメイクしたDIY本。図面作成を手がけのは、「KAKデザイングループ」の工業デザイナーたち(秋岡芳夫・河潤之介・金子至)。ノコギリと手に入りやすい建築材(貫板やベニヤ板)を駆使し、ミニマルで機能的なDIY家具を提案しました。書籍では、工具の使い方や製作工程も写真を交え掲載されており、誰もが取り組みやすいようリメイクされている。

>>『杉でつくる家具』公式サイト
講師:大沼勇樹/DIYデザイナー
1987年山形県生まれ。gyutto design 代表。千葉大学工学部デザイン工学科(現デザイン学科)を卒業後、東京都立城南職業能力開発センター・木工技術科で家具製作を学ぶ。現在は、埼玉県内の中小企業のデザイン振興と商品開発支援を行う一方、ユーザーに工作の楽しさを伝える活動を続けている。『杉でつくる家具』では作品製作・工程解説を担当。