ふろしきのもののまわり

日本の知恵と美意識を結んで運ぶ山田繊維の「むす美」

結ぶ、包む、敷く、覆う‥‥‥日本らしい美意識や知恵が詰まったふろしき。正方形の布は、いつの時代も大切なものを守る道具として、包み方やデザイン、作法など時代に適応しながら使われつづけています。

 

世界各地にも布で包む文化がある中、日本のふろしきの始まりは、奈良時代に貴重な宝物を保護するための布だと言われています。江戸時代には、銭湯へ行くときに衣服を包んでいた布をふろしき(風呂敷)と呼ぶようになり、物を運ぶ生活必需品として広まりました。近年では環境問題への意識から、何度も繰り返し使うことが出来る日本独自の文化として世界からも注目されています。

京都のふろしきブランド「むす美」は、1937年創業の山田繊維がふろしき中心の商いを始め、2005年にふろしき(風呂敷)専門店として立ち上げました。「生す(むす)」+「美」を語源とし、四角い形はそのままに、平面の美しさや包んだ時の変化も考え、現代の暮らしに寄り添うふろしきを提案しています。

 

使い方やデザインは時代と共に多種多様になりつつも、汎用性の高さや便利さは変わりません。自在に形を変えられる、変化に対応できるふろしき(風呂敷)だからこそ、流行りすたりなく1000年以上も使いつづけられているのではないでしょうか。

 

この企画展をきっかけに、皆さんと暮らしに合わせたふろしきの使い方をユーモアを持って追求していければと思います。

ふろしきのもののまわり

日程
2024/8/2(金)~9/9(月)
時間
11:00~18:00(水曜定休 )
場所
D&DEPARTMENT KYOTO SHOP Map D&DEPARTMENT KYOTO

むす美
「むす美」は、 1937年京都で創業した山田繊維のふろしきブランド。「生す(むす)」+「美」を語源とし、設立以来、現代のライフスタイルに寄り添うふろしきを製法、開発しています。
東京と京都にアンテナショップを構え、店頭では、風呂敷の販売だけでなく、風呂敷の歴史や包み方を伝えるワークショップを毎月行なっています。

→むす美
山田繊維×D&DEPARTMENT
\オリジナル風呂敷も店頭に並びます/
京都造形芸術大学の学生たちとのプロジェクトから生まれた風呂敷。D&DEPARTMENT京都店で山田繊維株式会社の風呂敷をセレクトしていたこともあり、D&DEPARTMENTの包装紙(デザインは長嶋りかこ氏)の柄で、日常使いしやすいサイズができました。

山田繊維さんの技が詰まったオリジナルの風呂敷、ぜひ店頭にてご覧ください。

→商品詳細はこちらから
ふろしきのもののまわり

山田繊維株式会社

山田繊維株式会社は、京都の地で山田貫七商店として1937年に創業。初代の山田貫市が奉公先の綿布問屋から暖簾分けの後、店を開いたことが始まりです。今では数少なくなった「ふろしき専門メーカー」として、1000年以上にわたって日本の心が育んできた「風呂敷」を、進化し続ける”生きた文化”として商品開発と共に普及活動に取り組んでいます。

山田繊維株式会社