SCOT(Suzuki Company of Toga)は、1976年(昭和51年)に東京から富山県利賀村に拠点を移し、合掌造りの民家を改造した劇場を利賀山房と名づけて活動を始める。その後、利賀村と協力して、野外劇場・稽古場・宿舎などを増設。利賀におけるSCOTの活動は世界の注目を集め、利賀村は一躍、世界の演劇人に聖地の一つと言われるようになった。1982年には、日本で初めての世界演劇祭「利賀フェスティバル」を開催、毎年世界の舞台芸術家が利賀に集まり、スズキ・トレーニング・メソッドの訓練や作品づくりの稽古をしている。1972年にパリ世界演劇祭で初の海外公演を行なって以来、日本を代表する現代劇団として、これまでに34カ国90都市で公演を行なっている。