d SCHOOL わかりやすい和菓子

練り切りや大福、最中や羊羹、煎餅・・・

「和菓子」と聞くと思い浮かべるものは何でしょうか?

 

「和菓子」という言葉自体は古いものではなく、江戸時代以前までの日本では「菓子」と呼ばれていました。鎌倉時代には、中国から唐菓子や点心がもたらされ、室町時代には、南蛮貿易ではポルトガルから砂糖をふんだんに使った金平糖やカステラなどの洋の文化が入り、外国の影響を受けながら、日本独自の菓子文化が築かれてきました。

 

京都には今でも多くの菓子屋があります。都の中心として天皇や公家を中心に、茶の湯などの文化発信の拠点であったこと。御所を囲むように寺院が点在し、お供えや参拝者が憩むための団子や餅を扱う店があったことも、京都の地で菓子が根付いていった理由と考えられています。

 

和菓子は五感で楽しむ食べ物でもあり、形や色、香りや食感を楽しみ、使われている素材からは季節を感じることができます。また、菓子につけられる「菓銘(かめい)」は、『源氏物語』や『古今和歌集』などの古典文学にルーツを持つものも多くあります。

 

古来より日本では、小さな菓子から情景を想像したり、四季の移ろいを感じとるような考えをもっていました。そこに私たちが暮らしをより豊かに楽しむヒントがあるのではと考え、和菓子について学ぶd SCHOOLを開催します。

 

 

講師には、京都西陣に店を構える「京菓子司 金谷正廣」6代目 金谷亘さんをお招きし、砂糖の歴史や京都に菓子屋が多い理由などについてもお話をお伺いしていきます。

 

当日は皆さんの目の前で、和菓子の実演もしていただきますので、学んで、見て、食べて、日常のハレの菓子として「和菓子」を身近に感じていただく機会にしたいと思っています。皆さまのご参加、お待ちしております。

d SCHOOL わかりやすい和菓子

日程
2024/6/21(金)
時間
18:30~20:00(受付 18:00~)
場所
d食堂京都 Map D&DEPARTMENT KYOTO
参加費
¥2,200(税込)※お菓子・飲み物付き
定員
12名

●お申込み方法:Web/店頭/お電話
●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

京菓子司 金谷正廣
江戸時代末期 安政3年(1856年)石川県加賀出身の金谷庄七が京都に出て、菓子業をはじめる。代表銘菓「真盛豆(しんせいまめ)」を中心に多種多様の和菓子の製造を手掛け、のちに「金谷正廣」と改名。以降、京都西陣の地で営業をつづけ現在に至る。

京菓子司 金谷正廣
講師:金谷亘
「京菓子司 金谷正廣」6代目。
京都市京セラ美術館での、日本画×和菓子や、ギャラリー・アーティストとのコラボ和菓子なども手掛ける。お菓子以外にも平皿専門のブランド「flat plate Kyoto」、お土産で観光を変える「公家珈琲」など。代々伝わる“京菓子”を守りながら、新しい物作りに挑戦している。

instgram
α-station「ナガオカケンメイ LONG LIFE DESIGN RADIO」SpotifyでPodcast配信中!
京都 α-stationにてラジオ放送中の「ナガオカケンメイ LONG LIFE DESIGN RADIO」。過去の放送回にて、金谷亘さんにご出演いただいたエピソードがSpotifyのPodcastにてお聞きいただけます。

京都のつづく#50 金谷亘/京菓子司 金谷正廣
京都のつづく#66 金谷亘/京菓子司 金谷正廣