d47 MUSEUMにて開催中の企画展「NIPPON UMAMI TOURISM」の関連企画として、「メディア」をキーワードに、農業従事者の人々を取り上げた映画「百姓の百の声」の上映会や、「農業に学び、地域とともに」生きることを根幹に活動する「農文協」が出版する「現代農業」「うかたま」の両編集長とのトーク。また、法政大学教授・湯澤規子さん、東京工業大学教授・真田純子さんをゲストにお迎えし「ごはん × 風景」をテーマにしたワークショップを開催します。
TALK 1 では、全国の農家へ取材を行い、自然と向き合い、作物を熟知する農業従事者の人々にスポットを当てたドキュメンタリー映画「百姓の百の声」の上映会を開催します。また、本作品のプロデューサーで撮影を担当された大兼久 由美さんをゲストにお招きして、映画を通してだからこそできる、今の日本の農業の風景はどのように見え、これからどういうことを考えなければいけないのか、お話を伺います。
TALK 2 では、共に農文協が発刊する、2022年に創刊100周年を迎え、農業技術から販売や経営まで、農家に寄り添う実用誌「現代農業」の編集長・石川啓道さんと、古くから日本で育まれてきた食や暮らしの知恵「食べごと」を提供する「うかたま」の編集長・中村安里さんをお迎えして、農山漁村の「今」と「これから」を伝えていく仕事とは何なのか、そこから生活者一人一人の文化の担い手であり、媒介者として生きていく可能性や喜びについてお話を伺います。
さらに、TALK 3 では、自分の食の物語を振り返るワークショップと、ゲストのクロストークを通して、これからの「食の風景」について考えます。「ごはん × 風景」をテーマに、紙皿の上に参加者それぞれの風景に基づく食の物語「食べものがたり」を書き、それを共有し、さまざまな世代、土地の「ごはんの風景」を知るワークショップを開催。また、ゲストお二人のトークでは「生きる」をテーマに地理学、歴史学、経済学の視点から、当たり前の日常を問い直すフィールドワークを重ねる法政大学教授・湯澤 規子さんと、景観工学を専門に、農村の風景を保全するべく「風景をつくるごはん」プロジェクトを主宰する東京工業大学教授・真田 純子さんのお二人の視点から、「メディア」というキーワードをもとに自身が大切にしている視点や取り組みについてお話いただきます。
詳細・参加お申し込みはページ下部から。
d47 MUSEUM「NIPPON UMAMI TOURISM」関連企画
d47 MUSEUM第34回企画展「NIPPON UMAMI TOURISM」は「うまみ」をキーワードに、47都道府県の郷土料理と、その保存会や農家などのつくり手、老舗の飲食店まで、食文化を伝える活動を合わせてご紹介することで、日本各地の食の風景を感じていただく展覧会です。そんな展覧会をさらに深く、さまざまな視点で紐解くイベントを開催いたします。
NIPPON UMAMI TOURISM TALKイベント一覧
○DAY1 6/15(土)「風土を伝えるメディアの役割とこれから」
○DAY2 7/5(金)「海藻食文化日本」
○DAY3 8/25(日)「発酵でつながる、自然と文化」
○DAY4 9/8(日)「郷土料理を道具から考える」