Luft  空間に溶け込むプロダクト 展

沖縄を拠点にするデザイン事務所「Luft」は、真喜志奈美、桶田千夏子が、それぞれの分野で活動しています。ドイツ語で「空気」の意味を持つ「Luft」という言葉の通り、間や空気、余白を大切にした仕事を心がけており、そのデザインの範囲は空間、家具、プロダクトなど多岐にわたります。

 

今回の企画展では、D&DEPARTMENTで販売をしている「LAUAN SHELVES」「LAUAN TABLE」をはじめ、Luftの手掛けた様々なプロダクトをご紹介します。座面にペーパーコードを張ったアノニマスなデザインの家具から、陶器「Erde」シリーズや、沖縄のリサイクルガラスを使用したボウル、コンクリートの自転車止めなど、一堂にご覧いただけます。 つくり手と協業した、産地に負担の少ないものづくりから生まれたプロダクトは、使い手を意識した利便性とどこか親しみを感じさせる造形で空間に溶け込むようにデザインされています。“空間の間”を大切にした、Luftの世界を感じてください。

 

Luft 空間に溶け込むプロダクト 展

日程
2024/03/15(金)~2024/05/07(火)
時間
12:00~18:00 水・木曜定休
場所
D&DEPARTMENT TOKYO Map D&DEPARTMENT TOKYO

●お問い合わせ:03-5752-0120(東京店)

\東京店・会期限定販売/
会期中、普段はD&DEPARTMENTではお求めいただけないLuftの手掛けた様々なプロダクトが店頭に並びます。家具からテーブルウェアまでLuftの世界観を感じていただけるものばかり。その一部をご紹介します。
dining chair
アノニマスな形状、どこか懐かしさすら感じる普遍的な椅子。決して飽きることなく、永い時間を共に過ごせるような普遍的な美しさを考えて製作されている。シンプルな見た目ながらも、座面の広さ、角度や木材の太さなど細部にもこだわりがあり、飽きることのない美しさと利便性を両立させている。

サイズ:W480mm D430mm H710mm SH425mm
compact stool
置く場所を選ばないコンパクトスツール。直線に伸びた脚とペーパーコードで編まれた座面がそのまま表情となっており、どんな空間にも合わせやすい。軽量で、部屋での移動も簡単。玄関や廊下、ダイニングや寝室に、どこにでも置けて使える自由度の高いスツール。

サイズ:W450mm D300mm H450mm
reading chair
本を読んだり、談笑したり、ゆったりくつろぐのに最適な椅子。長く時間を過ごせるように座面を広く、深く座れるように設計されている。安楽椅子でありながらも、シンプルな構成によって軽やかな印象を与えており、座るシーンに合わせて持ち運ぶ使用方法も想定されている。

サイズ:W590mm D540mm H650mm SH350mm
Erde(エルデ)シリーズ
5種類のプレートと2種類のボウル。それぞれ用途に分けて高さや深さを変えて作られており、使い手に寄り添った形状になっている。作家の器と工業製品の器どちらにも合わせられる形と色味が魅力。全4色のラインナップで薄緑と黒色は、沖縄県「糸満工芸陶苑」と、白と飴色は、栃木県「郡司製陶所」との協業で製作されている。形状のこだわりだけではなく、理想の色味まで追求された器。

photo by Shoji Onuma
Outline シリーズ
必要最低限の線で構成された水回り製品のシリーズ。水切りかごは、シンプルな形と高さを抑えたサイズでキッチンに圧迫感を与えず使用できる。器を洗い、乾かした後にしまう動作まで考えてデザインされており、一般的な水切りトレーやバットではなく、吸水性の高いリネンを敷いて使用する。水を吸ったリネンを洗い、交換することで清潔に保つと共に、水切りかごから器を棚にしまう行動へと促す。
典型 自転車止め
シンプルな形で条件を満たす、コンクリート製の自転車止め。コンクリートは現代の風景にありふれた存在であり、玄関や駐車場にも存在しても違和感がない。さらにコンクリートの自重だけで自転車を止めることができる為、機能的。地域に自然にとけ込む自転車止めは、容易に設置でき、簡単に自転車の整理整頓ができる。

サイズ:W190mm D535mm H260mm
Luft  空間に溶け込むプロダクト 展

Luft

2005年、竹島智子、真喜志奈美により共同設立。2012年、桶田千夏子入所。事務所名 「Luft (ルフト)」は、ドイツ語で「空気」を意味する。空間や物の中に、新鮮な空気、余白、間を持たせることをモットーとし、空間、家具、プロダクトまで、多岐にわたるデザインを展開している。

Luft  空間に溶け込むプロダクト 展

真喜志奈美

1966年沖縄県生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン科卒。ベルリン国立芸術大学大学院彫刻科、ソウルでのデザイン事務所勤務を経て、1999年にソウルにてデザイン事務所設立。2003年に帰国し、国内外で空間デザインを手がけている。主なプロダクトデザインの仕事は、革製品のENVELOPEシリーズ、LAUAN SHELVES、典型プロジェクトなど。D&DEPARTMENT OKINAWAの立ち上げに参加。以降、沖縄の生産者との共同開発を開始している。

Luft  空間に溶け込むプロダクト 展

桶田千夏子

1977年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒。
大学で法律を学んだ後、料理の道に転身。2010年清澄白河(東京)に
山食堂創立。2012年より、真喜志と共に家具・空間・プロダクトの
デザインに携わる。日々料理をしながら「暮らしに必要な物」を見つめ
直し、デザインの仕事に取り組んでいる。