「わかりやすい印染」

暖簾、法被、手ぬぐい、前掛け、のぼり、大漁旗など、暮らしのハレとケの様々なシーンで目にする「印染(しるしぞめ)」は、織物に特有の文字や紋章、マークなどを染めつける技法です。

 

印染業界の若手が結集して生まれた「全国青年印染経営研究会(通称 全染研)」に所属する「亀﨑染工」が、私たちD&DEPARTMENTが運営する「ロングライフデザインの会」の会員企業であったことから、共催にて「印染」のこれからを考える展覧会として企画した「印染のもののまわり」。北海道・富山・京都と巡り、最終回は「亀﨑染工」の地元鹿児島にて11月2日(木)~ 12月3日(日)の期間に開催。本展覧会に合わせ、「印染とは何か?」を学ぶトークイベントを開催します。

 

今回のトークイベントでは、そもそも印染とは?というところから、印染産業の歴史や、全染研の活動、代表的な技法の紹介や、地域の特色など、印染にまつわるお話を伺います。

 

トークの翌日は、実際に印染の技法のひとつである「引染」を体験できるワークショップも開催いたします。ぜひトークと合わせてご参加ください。

 

「わかりやすい印染」

日程
2023/11/17(金)
時間
18:00~19:30
場所
D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA Map 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ4F
参加費
無料
定員
20名

●お申込み方法:WEB/店頭
●お問い合わせ:099-248-7804(鹿児島店)

「わかりやすい印染」

亀﨑 昌大|亀﨑染工有限会社 代表取締役/全国青年印染経営研究会 第14代会長

鹿児島県いちき串木野市に工房を構える「亀﨑染工有限会社」の5代目。1869年の創業以来伝承されている引き染をはじめ、捺染やデジタル染色まで幅広い染色技法を用い、大漁旗や武者のぼりをはじめ、袢天・旗・幕・暖簾など様々な印染製品を製作。近年ではフランス、台湾、香港、シンガポールにイベント出展するなど、海外に向けての活動も取り組む。印染製品を身近に使っていただけるよう「亀染屋」「祝の印」と二つのブランドを立ち上げ、印染小物や祝い旗などを企画から製作、販売まで行う。

「わかりやすい印染」

山下 隆|有限会社 山下染物工場 代表取締役/全染研50周年実行委員長

創業明治25年、山梨県笛吹市に工場を構える。引染技法で、神社のぼりや社寺幕などの大きな製品を染色するほかに、型枠を用いた捺染技法で、袢天や旗など多量な製品にも対応して様々な印染製品を製作。先代が築いてきた伝統的な技法を守りながらも、ITを使用したデジタル染色など、現代的な技術も積極的に取り入れ、温故知新の考えで製造をつづける。