釜浅商店と縁起のいい朝ごはんの会

日本の暦と行事食
日本人は古くから、年中行事や人生の節目に「縁起が良い」とされる食べ物をいただいてきました。それぞれの行事には特別な日（ハレ）にまつわる食べ物があり、ご先祖への感謝を込めたり、五穀豊穣や無病息災を願っていただく「行事食」がつくられてきました。四季に恵まれた日本には、自然の恵みとして季節ごとに旬の食材があり、その旬の食材を食べることも「行事食」では大切なこととされています。山菜などの春野菜は冬の体に溜まった老廃物を排出し、暑い夏を過ごすためには水分たっぷりの夏野菜、秋から冬を迎える頃には体を温める根菜類など栄養価の高い食材が出回ります。
今回d47食堂は、先人たちの生きる知恵である「暦」をテーマとして、暮らしのなかにある、季節の行事や旬の食材を学びながら、日本につづく「縁起が良い」食事をいただく朝ごはんの会をひらきます。

釜浅商店について
釜浅商店は、日本一の料理道具屋街である東京・浅草合羽橋に「熊澤鋳物店」として創業。1953年に”浅草の釜屋”という意味の「釜浅商店」と名を改めて以来100年以上の老舗料理道具店です。美味しい料理を作るための理（ことわり）にかなった道具を「良理道具」と呼び、確かな目利きで本当に良い道具だけを選び抜き、プロの料理人に長年愛され続けてきました。

縁起をかつぐ朝ごはん
今回のd47食堂モーニングでは、釜浅商店の良理道具をつかい、日本の暦にちなんだ縁起のいい朝ごはんをご用意します。季節は立冬から冬至に向かう頃。冬至は別名「一陽来復（いちようらいふく）」とも言われ、太陽の力が最も弱い日であり、この日を境に再び太陽の力が甦ることから、上昇に転じる日といった意味が込められています。厄を除け、良い運を呼び込み、健やかに過ごせるように願いを込めて、縁起をかつぐ食事をいただきましょう。
 

当日は、釜浅商店のスタッフによる、「庖丁」を長く使っていくために必要な、家庭で簡単にできる「庖丁研ぎ教室」を開催いたします。お使いの包丁のお手入れ方法もぜひご相談ください。