阿久比町に暮らすみんなで町らしいたたずまいを考える学校がはじまります。
名前は「あぐいの美塾」。今年は10月と11月に開塾!
地域活性化という言葉はあまり好きではありませんが、阿久比や知多ならではの活性化は必要です。私たちディニュースでは「緩やかな観光」と呼んでいます。住んでいる私たちが「自分たちの町らしさ」をちゃんとよそから来た人に伝えられる。時々一緒に町歩きをして案内してあげられる。そんなことの先駆者が今回の先生。阿久比町の隣、半田では童話「ごんぎつね」で知られる新美南吉の作品から土地の風情、風景をワークショップしている先駆的活動から、南吉記念館の遠山館長、榊原さんを迎えます。関連して映画などで活躍の俳優の神戸さんを阿久比に迎え新美南吉の詩の朗読会をします。京都からは屋根の景観を残すことにこだわる建築家の黒木さんを。全国に大きな影響を与えた神奈川県真鶴での新しい景観への考え「美の基準」を担当された卜部さんにもお話頂きます。富山からは木彫刻の町「井波」で町並みを若い世代に「町やど」という形式で開く山川さんを。講義の部は岐阜大学の出村教授と土地の形の専門の安田さん。東浦町から建築家の万木さんにお願いしました。前任の神谷東浦町長にもご参加頂き、知多半島初の景観条例がどうやって作られていったのかをお話し頂きます。企画構成はナガオカケンメイが担当しました。町歩きやスライドでの講義、ゲストトークと対談など11の授業を通じて「阿久比町」をよく見る、知るきっかけになったら嬉しいです。
10月の塾
講義1
10月3日(火)15:00-17:00(懇親会あり)
なぜ、いま、あぐいの美塾が必要なのか? 開塾式(自己紹介)
出村嘉史(岐阜大学社会システム経営学教授)・万木和広(建築家)・ナガオカケンメイ(d news代表)
イベント1
10月9日(月)14時~17時(懇親会あり)
新美南吉作品に阿久比らしさのヒントを探り、神戸さん、館長と歩く
朗読・神戸浩(俳優)
アフタートーク・遠山光嗣(新美南吉記念館長)・榊原宏(特定非営利活動法人ごんのふるさとネットワーク)
講義2
10月10日(火) 15時~17時 懇親会あり
良い風景はなぜ、良い風景として見えるのか。
出村嘉史(岐阜大学教授)・万木和広(建築家)
トーク1
10月15日(日)14時~17時 懇親会あり
ごんぎつね(新美南吉)に登場する阿久比の景色を観察しよう。
遠山光嗣(新美南吉記念館)・榊原宏(ごんのふるさとネットワーク)
聞き手・ナガオカケンメイ(d news)
講義3
10月24日(火)15時~17時 懇親会あり
さぁ、阿久比を歩いて言葉にしたり写真を撮ろう。
出村嘉史(岐阜大学教授)・万木和広(建築家)
トーク2
10月28日(土) 15時~17時 懇親会あり
神奈川県真鶴町に生まれた「美の基準」を知ろう。 後半は知多初の景観条例を作った東浦町の話をみんなで聞く。
卜部直也(真鶴町役場まちづくり課)・聞き手・神谷明彦(前 東浦町長)・ 万木和広(建築家)
11月の塾
講義4
11月7日(火)15時~17時 懇親会あり
まちあるきの成果を共有し、阿久比を編集してみよう。
出村嘉史(岐阜大学教授)・万木和広(建築家)
トーク3
11月12日(日)15時~17時 懇親会あり
阿久比の風情は実は屋根にある。
黒木裕行(ルーフスケープ主宰・京都市文化財建造物マネージャー)
聞き手・ナガオカケンメイ(d news)
講義5
11月14日(火)15時~17時 懇親会あり
再びまちあるき。阿久比に新しいモノを作る時のヒントが。
出村嘉史(岐阜大学教授)・万木和広(建築家)
トーク4
11月25日(土)15時~17時 懇親会あり
理想の町を「まちやどの主人」になって実現していく話を聞こう。
山川智嗣(Bed and Craft主宰・まちやど協会)聞き手・ナガオカケンメイ(d news)
講義6
11月26日(日) 15時~17時 懇親会あり
未来トーク「あぐいを舞台に」、閉塾 卒業バッジ授与 来年も会いましょう。
出村嘉史(岐阜大学教授)・万木和広(建築家)・ナガオカケンメイ(d news)
ゲストの皆さまをご紹介
トーク
卜部直也(うらべなおや)
学生時代に「美の条例」に出会い、まちの生き方に惹かれ2000年に真鶴町に移住・入庁。10年間、都市計画課等で生活風景を大切にする「美の基準」デザインコードの運用を担当。美の基準の地域への根付きをライフワークで模索し続けている。大阪出身の真鶴人。「ローカルから未来をつくる楽しさ」と、町民としても港町の暮らしを満喫中。
トーク
黒木裕行(くろきひろゆき)
株式会社ルーフスケイプ代表 一級建築士。京都市文化財マネージャー(建造物)京都市立芸術大学 美術学部 環境デザイン専攻 非常勤講師店舗・住宅を主とした建築設計事務所での約20年の設計業務を経て2008年より日本各地の古民家活用を主としたまちづくり事業に携わる。また設計業務と並行して、1996年より美術系大学や専門学校の講師としての活動も続ける。2017年、一級建築士事務所(株)ルーフスケイプを設立。
イベント・トーク
榊原宏(さかきばらひろし)
1978年生まれ、愛知県半田市出身。2015年に童話作家・新美南吉のふるさとの活動家や企業とともに、NPO法人ごんのふるさとネットワークを立ち上げる。現在、地域コーディネーターとして、地域内外の人やコンテンツや事業などのつなぎ役を担うとともに、「田んぼアートプロジェクト」「蛍の里プロジェクト」「童話の森で。プロジェクト」など、ふるさと風景を未来に繋ぐ活動を行っている。2018年NPO法人半田市観光協会事務局長に就任。
トーク
山川智嗣(やまかわともつぐ)
建築家。コラレアルチザンジャパン代表取締役日本まちやど協会会員 富山県生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業。日本一の木彫刻のまち富山県南砺市井波にて「お抱え職人文化を再興する」をコンセプトに、ものづくり職人と新たな価値を創造する新しいカタチのデザイン事務所・コラレアルチザンジャパンを運営。日本初の職人に弟子入りできる宿「Bed and Craft」をプロデュースする。グッドデザイン賞(岩佐十良審査員特別賞)、東京メトロ銀座線駅デザインコンペティション優秀賞等、受賞歴多数。
イベント
神戸浩(かんべひろし)
出身地 愛知県。1982年まで北村想主催の劇団プロジェクトナビに所属。1991年映画「無能の人」で 報知映画賞最優秀助演男優賞、1996年「学校Ⅱ」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞、全国映連賞男優賞を受賞。ドラマでは1994年日本テレビ「ザ・ワイドショー」、2010年NHK連続テレビ小説「てっぱん」笹井拓朗役、2015年名古屋テレビ「三人兄弟」神戸浩役などでレギュラー出演ほか、数多くの作品に出演。映画では1993年・1994年・1996年「男はつらいよ」シリーズ、2002年「たそがれ清兵衛」以降の山田洋次監督作品ほか、様々な作品に起用。趣味は真空管アンプとPAスピーカーでジャズを聴くこと。
イベント・トーク
遠山光嗣(とおやまこうじ)
新美南吉記念館 館長。1971年、半田市に生まれる。龍谷大学文学部史学科卒。1994年から新美南吉記念館の学芸員として、新美南吉に関する調査研究及び特別展や講座などの運営にあたる。2020年から同館館長。日本児童文学学会会員。趣味は山歩き。
トーク
神谷あきひこ(かみやあきひこ)
前 東浦町長。1959年、東浦町生まれ。富士フイルムで感光性高分子の開発研究 1989年に帰郷 大生紡績(紡績・織布業)に勤務、現在、代表取締役
1999年~2011年 東浦町議会議員
2011年~2023年 東浦町長
講義
出村嘉史(でむらよしふみ)
岐阜大学社会システム経営学環 教授。専門は、都市形成史・景観計画。京都大学工学部、同大学院を経て、博士(工学)取得(2003)。京都大学助教、英国Sheffield大学客員研究員、岐阜大学准教授を経て現職(2021~)。景観はその空間が辿ってきたなりわいの蓄積。歴史を紐解く作業と、その上に現在の都市や地域を魅力的にすることも必要なので、考えるとともに自ら行動している。岐阜大学の新たな教育課程「社会システム経営学環」の立上げに参画し現在3年目。2020年度土木学会論文賞受賞。
講義
万木和広(まんきかずひろ)
建築家。株式会社万木和広建築設計事務所主宰。(2014~2015)東浦町景観計画作成。東浦町景観まちづくり委員会委員(2016~)、同町景観アドバイザー(2017~) 第29回愛知まちなみ建築賞受賞 浄土宗乗林院庫裏
講義アシスタント
安田尚央(やすだたかひろ)
設計士。土木デザイン事務所「株式会社イー・エー・ユー」に勤務しながら、2021年にアウトドアブランド「埜となれ山となれ」を設立。公共空間とプロダクトの設計を通して、大きなものと小さなものの間から生まれるものづくりを実践している。土木デザイン事務所「EAU岐阜」代表 アウトドアブランド「埜となれ山となれ」代表竹林整備「TAKE it’s easy project」開拓人〝挑む〟をつくる「岐阜町なりわい会議」
講義アシスタント
藤井汰地(ふじいたいち)
岐阜大学大学院 自然科学技術研究科 出村研究室 修士2年。都市形成史・景観計画を専攻。名古屋市南区出身。些細な地形や雄大な自然、感覚的なまちの作りを体感できるロードバイクで各地を巡ったり、一人旅をした経験からその土地ごとに異なる風景と生活の不可分で一体的な成り立ちに興味を持ち、現在研究中。
あぐいの美塾 2023
2023年10月、11月
特別協賛|カレット洋菓子店
プログラム協力|新美株式会社・特定非営利活動法人ごんのふるさとネットワーク
主催|あぐいの美塾実行委員会
共催|d news agui
スタッフ・チーム愛知(大島幸枝 小島百恵 竹内葉子 中山裕太 原久美子 山本有記 吉崎しのぶ)
総合プロデュース|ナガオカケンメイ(D&DEPARTMENT PROJECT)
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ナガオカケンメイの故郷、愛知県知多郡阿久比(あぐい)町。サントリーウイスキー知多の知多です。そこに小さな新しいd「d news」をクラファンで作りました。そこで今年2023年10、11月に開催する「あぐいの美塾」についてお話しします。