d SCHOOLわかりやすい日本の名作椅子
-次の50年に続く、ニーチェアエックスの「継承」と「発展」-

誕生から50年経った今でも、多くの人を魅了し続けているニーチェアエックス 。日本人の感性から生まれたロングライフな椅子ですが、今から約10年前、今日まで続いていくための「転換期」がありました。

ニーチェアエックスはデザイナー新居猛によって設立された、徳島県の有限会社ニーファニチアで1970年からつくり続けられていましたが、実は一度、2013年に椅子の製造が中止に。その突然の知らせを受け、当時、卸売りとしてニーチェアエックスを扱っていた株式会社藤栄が、『世界に誇る日本の椅子をここで途絶えさせてはいけない』と商社からメーカーへと事業継承に舵を切り、現在まで製造を行なっているのです。

D&DEPARTMENT TOKYOでは、「本当に良いものを自分たちが残していく」という彼らの想いを多くの方に知ってほしいと、本勉強会を企画しました。当日は事業継承の第一人者である株式会社藤栄の一_裕之さん、西巻径さんをお招きし、当時の想いや大変だった話、そして、次の50年に繋げていくための展望などをお話していただきます。お二人のお話からニーチェアエックスの魅力を存分に感じていただき、日本の名作椅子と過ごす、豊かな暮らしを考えていただければと思います。