「和ろうそく 大與(だいよ)」は、滋賀県高島郡にて1914年に創業された、100年以上続く和ろうそく専門店です。櫨(はぜ)の実や米ぬかなどの天然の植物蝋のみを使い、職人の手による丁寧なものづくりを続けています。
和ろうそくは、原料が全て植物性のため、煙が少なく、香りもほとんどありません。一本一本、手掛けという手作業の技法でつくられたろうそくは、形の美さだけでなく、大きく灯る炎は自然な揺らぎと共に、ずっと眺めていたくなります。
創業から100年余りが経つ今、伝統的な和ろうそくを販売するだけでなく、その背景に息づく日本の暮らしや宗教観を伝えることも大切にしており、四代目当主・大西巧さんが立ち上げたシリーズ「hirohito」では、「“火と人”を繋ぐ」をコンセプトに掲げ、改めてろうそくが灯る生活を見直して欲しいと現代の生活に取り入れやすいものづくりにも挑戦されています。
今年のd47での特集は、二部構成で開催します。
会期前半では、お盆の時期に使っていただきたいろうそくを中心にご紹介。初盆に向けた贈答用の提案や、絵ろうそくを並べ、大切な人を想い、迎える準備を提案します。
後半では、ろうそくを“暮らしに取り入れる”をテーマに、ろうそくを保管する入れ物や燭台など、普段の生活に取り入れるアイデアを、「あかりのまわり」の道具と合わせてご紹介します。ろうそくの灯のある生活を、この機会にぜひ体験ください
第一部:和ろうそくで迎えるお盆(期間:7月5日(水)~7月16日(日))
第二部:ろうそくを暮らしに取り入れる(期間:7月17日(月)~7月26日(水))