\会期限定/
3世代にわたる家族の歴史と時代背景に関連した、代表的な5つの椅子
創業者であり、デンマーク・モダンデザインの出発点の時代に生きたカール・ハンセンは、自身も優れた家具職人であった「職人親方の世代」として、自らがデザイン・製造を行いながら、作業の機械化・効率化を進めていました。その息子であるホルガー・ハンセンは、Yチェアを生み出したハンス J.ウェグナーを始めとした外部デザイナーと共同して家具を世に送り出すことに舵を切り、企業から独立した品質検査機関を創設するなど、デンマークデザインの環境を整えた「新しいデザイン環境を作った世代」。そして、第3世代であるクヌッド・エリック・ハンセンは、自身は職人ではないものの、失われつつあるデンマーク家具デザインを支えようと、デザインの保護や復刻に努めるとともに、クラフトマンシップの継承をしようとしている「新たな課題下でデザインを見つけ、守り、育てる世代」です。
今回、会期限定で、3世代の歴史に馴染み深い、5つの椅子をご紹介します。これらの椅子がどのような時代の流れで誕生し、現在も販売され続けているのか、カール・ハンセン&サン社が守り続けた、デンマーク家具の伝統を感じていただければと思います。