福岡 小石原焼 太田哲三窯

小石原焼の産地である福岡県朝倉郡東峰村は、博多から車で約1時間、周囲を山々に囲まれた山深い場所にあります。近場の山からは、陶器に適した陶土と、焼き物を焼くための燃料となる木材が取れたことから焼き物が盛んとなり、その歴史は350年以上にもなる古い産地です。今でも集落には、50軒以上の窯元が集まっています。

 

小石原焼は、1280度という高温で焼き上げるため、とても丈夫で日常使いに適した器です。また、器に描かれる模様は、「飛び鉋」「刷毛目」「櫛目」「打ち掛け」「指描き」「ぽん描き」といった伝統の技法を今も受け継いでいます。

 

今回特集する太田哲三窯は、1975年に太田哲三さんが自ら立ち上げた窯です。小石原の窯元に生まれた哲三さんは、有田の窯業学校で陶芸の基礎を学んだのち、父である太田熊雄さんの元で修業、その後独立されました。今は、長男である圭さんとともに、小石原焼を次世代に受け継いでいます。

 

時代が変化しても、目新しさより伝統の型と用途に忠実であることを大切にする哲三さんの器には、繰り返しの仕事の中に宿るシンプルで清々しい美しさがあります。3回目となる今回の特集では、定番のトビカンナや刷毛目のお皿や、太田窯らしい黄色や白の釉薬の器の他にも、昨年とは違った柄・形の器を多数ご紹介します。使いやすい小鉢やお皿はもちろん、大皿や片口、ピッチャーなど、暮らしのいろんな場面に合わせて、様々な器をご用意します。

 

年に1度の特集、ぜひご来店ください。

福岡 小石原焼 太田哲三窯

日程
2024/9/18(水)~11/12(火)
時間
10:00~19:00 ※最終日は16:00まで
場所
D&DEPARTMENT TOYAMA Map D&DEPARTMENT TOYAMA

●お問い合わせ:076-471-7791(富山店)

d福岡店スタッフの太田哲三窯訪問レポート
小石原焼の歴史や技法、太田さんの人柄など、詳しくご紹介しています。あっという間に作品を作り上げる太田さんの手際の良さに目を見張り、多数の作品に囲まれたギャラリーは、太田さんご一家のお人柄も相まって、とても居心地の良い場所でした。

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福岡 小石原焼 太田哲三窯

太田哲三窯

江戸時代に伊万里から陶工を招いてはじまった小石原焼は、地元の陶土を約1280度の高温で焼き締め、指描き、打ち掛け、櫛目、刷毛目、飛び鉋などの模様がある。太田哲三窯では、伝統を守り、日常づかいの器をつくり続けている。

太田哲三窯