仲程長治写真展 -紅露工房のしごと-

沖縄本島より南西方向へ400km以上も離れた八重山諸島。

沖縄本島よりも台湾にほど近く、海に点在する島々は独特の環境を保っています。

その中の一つである、西表島の伝統芸能継承者である石垣金星さんと、染織家の石垣昭子さんが立ち上げた「紅露(クール)工房」では、糸芭蕉や苧麻から糸を紡ぎ、山に自生する紅露(クール)や福木、あかめ柏、島藍(インド藍)などの植物染料で布を染めています。

本展では、西表島の豊かな自然と共にある石垣夫妻の暮らしに感銘を受け、撮影を続けている写真家の仲程長治さん、一本の芭蕉を丸ごと使用し、芭蕉紙を生み出す「TSUTO」の坂奈津子さん、そして、紅露工房の作品を通じて、西表島の自然と暮らし、そこに息づく文化についてご紹介します。

八重山には、「クーシャビラ」(継ぎ接ぎ)という言葉があります。小さな端を繋いだり、足りないところを接いだりしながら日々を織りなしていく、西表島の暮らしを感じられる作品を、ぜひ店頭にてご覧下さい。

期間中、仲程長治さんの写真、ポストカード、TSUTOの芭蕉紙を使用したパネルや作品、紅露工房の作品をご紹介・販売します。

仲程長治写真展 -紅露工房のしごと-

日程
2023/1/18(水)~3/27(月)
時間
11:00~19:00 (火曜定休)
場所
D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA 3 Map プラザハウスショッピングセンター 2F

●お問い合わせ:098-894-2112(沖縄店)

協力:紅露工房、TSUTO、合同会社 SUDERU

仲程長治写真展 -紅露工房のしごと-

仲程 長治

1959年石垣島生まれのシネマトグラファー、アーティスト。2017年より「やんばるアートフェスティバル」の総合ディレクターを務める。琉球・沖縄のアルカイックな陰翳美と色彩感覚をテーマに、写真、デザイン、映像、カリグラフなどジャンルにこだわらない自由な表現活動を行っている。主な作品は、作品集「母ぬ島」(2016年)、すでる ~原琉球のメタモルフォーゼ~」(やんばるアートフェスティバル2018-2019)、「スデル・うまれかわる」(京都国際映画祭アート部門)、西表島の自然と暮らしをテーマにしたドキュメンタリー映画「生生流転」(2021年)など。

仲程長治写真展 -紅露工房のしごと-

坂 奈津子

2012年日本大学芸術学部デザイン学科卒業。同年、デザイン会社入社。グラフィックデザイナーとして活動。18年沖縄移住。琉球王国時代に発展し、ほんの数人によって現在まで伝承された沖縄独自の希少な琉球紙の復興を目指す。「TSUTO」を屋号に、琉球紙づくりと紙を用いた作品制作、空間施工などをおこなう。

仲程長治写真展 -紅露工房のしごと-

紅露工房

1980年、沖縄県西表島にて染織家 石垣昭子・石垣金星によって設立された染織工房。

島の自然と暮らしに寄り添いながら、自然素材を使った布づくりをコンセプトに制作し、地元の祭りごとや芸能の衣装の復元も手がける。

40数年の間に多くの研修生を受け入れ、紅露工房の卒業生(工房生)は島で学んだことを元に全世界のそれぞれの場所で根を張って活動している。