鹿児島のやきもの 龍門司焼のもののまわり
龍門司焼は、元禄初年頃に朝鮮半島より渡ってきた陶工によって始められた、古帖佐焼の流れをくむ窯です。桜島を南に臨む加治木の山ふところに築かれ、以来300年以上にわたり、すべて地元の土と原料を使い、先人によって築きあげられた伝統と技術を守り継いでいます。
鮮やかな色調の三彩、飴釉、青流し等、龍門司焼でしか見ることのできない鮫肌釉や蛇蝎釉など、多彩な天然釉は素朴で力強い風合いを持ち、多くの人に親しまれています。
今回は、鹿児島店がおすすめする、現代の暮らしに取り入れやすい普段使いの器とともに、製作の様子や道具、登り窯での窯焚きについてなど、龍門司焼のもののまわりをご紹介します。
長くつづく「黒薩摩」を生活の中に取り入れ、龍門司焼を使い、知ることで、次の世代までみなさんとつないでいけたら幸いです。

鹿児島のやきもの 龍門司焼のもののまわり

日程
2022/11/3(木)~12/6(火)
時間
10:00~20:00
場所
D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA Map 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ4F

●お問い合わせ:099-248-7804(鹿児島店)

暮らしに根付いた“黒薩摩”の器
鹿児島の焼物は、豪華絢爛な“白薩摩”と大衆雑器の“黒薩摩”に大きく分けられ、龍門司焼は“黒薩摩”の代表的な窯です。古くから生活に密着したやきものである龍門司焼は、伝統的な素材や製法を用いながら、現代の生活にあった新しい“黒薩摩”を生み出しています。
登り窯だから生まれる表情
多くの窯元がガス窯に完全に移行しているなか、鹿児島県内でもわずかとなった登り窯で焼成を行っている龍門司焼。年2回の窯焚きでは、1230℃にもなる窯を丸2日にもなる間、交代制で薪をくべていきます。大変な重労働ですが、手に取る人に訴えかける、登り窯にしか出せない表情が生まれます。次回の窯焚きは11月22日(火)に行われます。
\みなさんの投稿募集中/
「#わたしの龍門司焼」で龍門司焼の活用事例をご紹介します
暮らしの中で活躍する龍門司焼をTwitter、Instagramの投稿でご紹介します。使い方の参考に、また龍門司焼の新たな魅力を発見する機会になればと思います。みなさんの投稿も募集しています!

〈投稿方法〉
ハッシュタグ「#わたしの龍門司焼」をつけて、龍門司焼の写真を投稿してください。

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※投稿いただいた写真はD&DEPARTMENTウェブサイトやSNSなどでご紹介させていただく場合がございます。予めご了承ください。
鹿児島のやきもの 龍門司焼のもののまわり

龍門司焼企業組合

鹿児島県姶良市加治木町に窯を構える。戦前5,6軒のあった窯元を統合し、戦後に龍門司焼企業組合となった。現在"企業組合"の形式をとっているのは全国でも龍門司焼企業組合のみ。理事長である川原史郎さんをはじめ、長男の川原竜平さん、次男の川原昇平さん、川原史郎さんの甥にあたる猪俣謙二さんの4人で、ろくろで一つ一つ丁寧につくられている。

Instagram|@ryumonjiyaki