注染とは
注染とは、その名の通り染料を注ぎ、染める技法のことです。
明治時代に大阪で生まれたこの技法は、20数メートルある一枚の布をジャバラ状に重ね合わせることで、一度に25枚の手ぬぐいを染めることができます。本来、糸染めは1枚ずつしか染めることができませんが、注染は糸染め法としては効率的に染めることができる画期的な技術です。
また、注染には多くの工程があり一つ一つの作業を職人が手作業で行うので、一つとして同じものは存在しません。そこから生まれる繊細なぼかしや、にじみの風合いが注染の一番の魅力といえます。
注染の主な作業工程を4つに分けてご紹介します。