京扇堂のもののまわり

紀元前の中国で発祥した「うちわ」に対し、平安時代の京都で生まれた「扇」。風を扇ぐ道具としてだけではなく、能楽や狂言、茶道や落語、結婚式などでも用いられ、日本の文化と深く根付きながら、用途によって様々な一面を持っています。

1832年創業の扇子専門店「京扇堂」は、京都の古い扇屋のみにつく、「阿弥」の称号を持つ扇屋の一つです。京都市・東洞院通りに店舗を構え、製造から販売まで昔ながらの分業制で行なっています。

今回の展示では、夏扇子の販売に加え、京扇堂の“まわり”にある扇子産業や、製造工程のひとつである「上絵」を中心にものづくりを支える人々をご紹介します。日本発祥の扇子とともに、今年の夏を楽しんで頂けたら幸いです。

 

【もののまわりとは】

「まわり」とは、その「もの」が生まれるに至った全てであり、「もの」を手に入れるとは、単に「もの」としてだけ、物欲としてだけではなく、その「まわり」も手に入れられることです。それを「店」がサポートし、生活者は「まわり」も手に入れることで、「もの」を大切に使い続け、「まわり」に関わる人たちとの交流が、そうした人たち全員の喜びにつながって、健やかなモノづくり、健やかな生活が生まれていく。その継続的な繋がりを「もの・の・まわり」という名前に込めました。地域、暮らし、産業、環境、仲間などを基本にした「まわり」を紹介します。

京扇堂のもののまわり

日程
2022/7/15(金)~8/29(月)
時間
11:00~18:00(火・水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

最終日は17:00までとなります。
社会状況によっては、予告なく営業日時を変更する場合がございます。ご来店の前に最新情報をご確認ください。
最新の営業情報は【こちら】

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京扇子に絵付けをしよう
2022年8月6日(土)①11:00~12:30 ②14:00~15:30(全2回・事前予約制)
扇子の扇面に絵付けをし、オリジナルの絵柄の扇子を作って頂けるワークショップです。
講師に京扇堂の上絵師をお招きし、主に初級編の技法である「ボカシ」「判子」について教えて頂きながら、扇面にご自分で好きな絵柄を描いていただきます。

定員:各回4名
参加費:3,000円(送料込み)

*絵付けしていただいた後は、一度お預かりし、扇子に仕立てたのち約3週間後にご自宅へ郵送致します。
*顔料を使うため、汚れてもいい服装でお越しいただくか、エプロンをご持参ください。
京扇子に絵付けをしよう
2022年8月6日(土)①11:00~12:30
申し込みはこちらから
京扇子に絵付けをしよう
2022年8月6日(土)②14:00~15:30
申し込みはこちらから
佛光寺 in 盆踊り2022
盆踊りを2年ぶりに開催予定でしたが、現状を鑑み今年の開催は見合わせることとなりました。(2022.8/4更新)
京扇堂のもののまわり

京扇堂

1832年創業の扇子専門店。約160の工程がある扇子作りを、一本ずつ丁寧に仕上げている。お店では扇子の絵付け体験も実施している。