(2022.7.11)ツアー申込み第二次募集をします。
(2022.6.30) ツアー開催に先がけてのレポートを追加しました。
名もなき職人の手から生み出された生活用具の美しさを見出した民藝運動。
創始者の柳宗悦は、富山県南砺市の「城端別院 善徳寺」で民藝運動思想の集大成である『美の法門』を書き上げました。柳は、厳しくも豊かな環境の中で、恵みに感謝しながら、人が自然と一緒に作りあげてきたこの土地の品格を「土徳(どとく)」と表現しています。
今回のプログラムでは、富山の「土徳」と民藝の関わりを紐解きながら、民藝運動の聖地ともいうべき南砺の地を巡る、2日間の旅です。(いずれか1日のみのご参加も可能です)
一日目は板画家・棟方志功が疎開していた「光徳寺」を訪問。
真宗大谷派大福寺住職で日本民藝協会常任理事でもある太田浩史さんに、この地の「土徳」と民藝についてお話をお伺いします。
また、棟方が一気に描き上げたという襖絵や、国内外の民藝が見事に調和した部屋の数々を案内していただきます。※襖絵『華厳松』はただ今修復中のため閲覧いただくことができません。
二日目は、韓国出身の陶芸家・金京徳さんの工房訪問からスタート。
韓国の高麗~李朝時代のさまざまな陶芸の技法と、南砺の風土を融合させた作品づくりを見学します。 各自で昼食を挟み、午後からは「城端別院 善徳寺」へ。 今から約550年前に本願寺第8代・蓮如上人によって開かれた善徳寺は、この地の土徳を育んだ人々の拠り所の一つ。
善徳寺で7月に開催される「虫干法会(むしぼしほうえ)」では、親鸞聖人や加賀藩・前田家ゆかりの寺宝約1万点が寺院内にところ狭しと展示され、地元の人々で賑わいます。 「虫干し」と称して、博物館級の宝物が間近でみられる貴重な機会。今回は、善徳寺の僧侶による解説付きで、通常は非公開の場所も含め拝見します。
そして、柳が『美の法門』を書き上げた当時のまま残る部屋で、感銘を受けたという「色紙和讃」を鑑賞する特別プログラム。富山の地に根ざした土徳と、今に生きる民藝に触れる二日間です。
【 プログラムの流れ 】
7/23(土)
集合 光徳寺 入口
◯13:30-14:30 光徳寺 拝観
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◯14:30-15:30 日本民藝協会理事・太田浩史さんによるお話『富山の土徳と民藝について』
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◯ 15:30-16:30 地元のお茶菓子をいただきながら太田さんと歓談
解散
7/24(日)
集合 金京徳さんの工房前
◯10:00-11:30 陶芸家・金京徳さんの工房訪問
最寄駅:JR城端線 城端駅(駅から車で約5分、自転車で約14分)
※詳細は最終工程表にてご案内いたします。
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◯11:30-13:30 各自昼食・移動
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◯13:30-15:30 城端別院善徳寺で「虫干法会」拝見と善徳寺ミニツアー(善徳寺僧侶による解説付き)
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◯ 15:30-16:30 お茶とお菓子で休憩・交流
解散
【推奨交通手段】
車/自転車/電車等の公共交通機関/タクシー
レンタサイクルをご利用の方へのおすすめ
なんチャリ(レンタサイクル)
【近隣エリアの宿泊施設のご案内】
※本プログラムには、現地宿泊施設の手配は含まれておりません。
\行ってきました!/
ツアー運行に先がけて、当日のルートをぐるりと回ってきました!最寄り駅の福光駅と、城端駅でレンタサイクル「なんチャリ」を借り、南砺エリアの古い街並みや、散居村の田園風景を眺めつつ自転車を走らせました。(「なんチャリ」は事前予約が推奨です)