野口光さんに学ぶダーニングワークショップ

萱澤有淳さん・良子さんご夫妻が2014年に立ち上げた「saredo(されど)」は、リサイクルコットンを暮らしの中に取り入れることを提案するブランド。日本国内の紡績工場で糸を紡ぐ際に出る落ちわたを再生させ、それらの糸で編んだ靴下や帽子を〝sare道具(されどもの)〟としてご紹介しています。

 

今回はその関連イベントとして、日常的に身につける衣類を、長く使い続ける方法のひとつ、
ほつれや穴を糸で繕う「ダーニング」をワークショップとして開催します。

 

講師は、イギリスの繕い文化である「ダーニング」を日本で紹介し、世界規模で活動されている、野口光さんをお招きし、ダーニングの基礎を実践を交えながら、教えていただきます。

傷んでしまったからと、捨ててしまう前に、自分自身の手で少しの手間と時間をかけて、お直ししてみませんか。愛着をもって、長く使い続ける方法を学びましょう。

 

▼当日は、3つの技法の基礎練習をします。
・極小の傷みに、オーストラリアのエリンさんより伝授されたXと「米ダーニング」
・軽度の傷みに、「ゴマシオダーニング」と「サシコダーニング」
・広い面積の傷みに「ハニカムダーニング」

 

【野口光さんより|ダーニングについて】

ダーニングとは“繕い”という言葉の英語訳です。

欧米ではキノコや卵型のお道具を使ってカケハギ職人にお願いするほどでもない日常的な衣類の傷みを家庭人が自分の手で繕ってきました。お繕いは欧米だけの生活文化ではなく、世界どこにでも人間が生活して衣類が傷んだ箇所を繕うというのは生活の必須針仕事です。

 

近年、日常的に衣類が大量に溢れるようになり、服が傷んだら繕うという発想が消えていきました。また、日本では“もったいない”という精神がありますが、繕い跡がある衣類を、貧しさの象徴という認識が強く、繕い自体に抵抗がある世代があることも事実です。

モノが溢れ、時間に追われる現代人にとっては、自らの手で衣類という、とても身近なものの傷みを繕うという行為は、クリエイティブで、そのモノや持ち主のことを思いやる、厚い創意工夫が必要な尊い技術と言えるでしょう。

 

繕いの針目は、糸の種類や色を吟味することで、強調させることも、馴染ませることも可能です。大切なのは、ダーニング(繕う)ことで、着られない、使えないな…と思っていたものが、少しでも長くまた使える・着られることです。それは恥ずかしい事でもなく、金銭的、精神的な貧しさとは対岸にあるような、傷むまで(過去)また使える(未来)への行動や時間を尊ぶ豊かな行為であります。

 

野口光さんに学ぶダーニングワークショップ

日程
2021/10/2(土)
時間
1)12:00~14:30/2)15:30~18:00
場所
d47 design travel store(渋谷ヒカリエ8F) Map d47 design travel store
参加費
¥5,500(税込)※教材費込
定員
各回6名

●お申込み方法:Web/店頭/お電話
●お問い合わせ:03-6427-2301(d47)


教材内容:説明書、糸束(1m10本)、ダーニング用針1本、糸通し1個

持ち物:繕いたいもの2~3点(直径5cm以内の傷みがある衣類)、ダーニング用マッシュルーム(当日、貸し出準備もあります)
▼繕えるもの
靴下、カットソー、セーター、シャツ、デニム、エコバックなど

▼繕えないもの(NG例)
薄い素材(オーガンジーや透ける生地の製品)、ツヤのある素材、帆布のような固い素材、直径5cm以上の穴の開いたもの

※状況によっては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、やむおえず中止させていただく場合がございます。

《ご来店のお客様へ新型コロナウイルス感染拡大防止への取り組みとご協力のお願い》
※以下のいずれかに該当するお客様は、ご来店をお控えいただきますようお願いいたします。
・発熱(37.5℃以上)、咳、のどの痛みなどの症状があり、体調がすぐれない方
・新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方
・過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴および当該在住者との濃厚接触がある方
※必ずマスクをご着用いただき、咳エチケットをお守りください。
※入店時には、入口で消毒液をご使用ください。
※体温検知器等による検温を行います。

d47 奈良県「saredoの糸しごと」関連イベント
1)12:00~14:30/野口光さんに学ぶダーニングワークショップ
2021/10/2(土)
受付を終了しました
d47 奈良県「saredoの糸しごと」関連イベント
2)15:30~18:00/野口光さんに学ぶダーニングワークショップ
2021/10/2(土)
申し込みはこちらから
d47 奈良県「saredoの糸しごと」
開催期間:2021/9/2(木)~10/12(火)
d design travel NARA」をきっかけに出会った萱澤商店は、1948年に奈良県大和高田市で糸の卸会社として創業。萱澤有淳さん・良子さんご夫妻が2014年に立ち上げた「saredo(されど)」は、リサイクルコットンを暮らしの中に取り入れることを提案するブランドです。日本国内の紡績工場で糸を紡ぐ際に出る落ちわたを再生させ、それらの糸で編んだ靴下や帽子を〝sare道具(されどもの)〟としてご紹介しています。
詳細はこちら

野口光(のぐち ひかる)

武蔵野美術大学卒業後、イギリスにテキスタイルデザインの勉強で留学。1985年からロンドンにてデザインブランドhikaru noguchiを主宰。近年イギリスの繕い文化であるダーニングを日本の紹介し、ダーニング関連のお道具開発、執筆、指導など世界規模で活動をしている。