兵庫 「多鹿治夫鋏製作所」の鋏

「多鹿治夫鋏製作所」は、兵庫県小野市に工房を構える鋏専門の製作所です。

洋裁に使われるラシャ切鋏を中心に、四代に渡り一本ずつ丁寧に鋏を作り続けています。

 

初代の多鹿竹二さんにより1938年に創業され、当時は鍛造工程を外注で請け負いながら裁鋏や特殊な鋏を製作していました。2008年には、裁鋏を使う人が減る中で色々な世代の人に鋏を知って使ってもらいたいとの思いから、新しいブランド「TAjiKA」を立ち上げ、裁鋏を軸にしながら、園芸用鋏や一般の方が使いたくなるプロ使用の鋏も作られています。

 

京都店で2回目の開催となる今年は、裁鋏を軸にした「竹二」と、「TAjiKA」の2つのシリーズから、日常使いしやすい鋏と、はっきりとした用途を持つ専門の鋏を15種類ご紹介します。

 

鋏は、同じ素材の鋼でも、2枚の刃が合わさる隙間や、ネジ締めの加減だけで全く異なる切り心地になります。「多鹿治夫鋏製作所」の鋏は、長時間使い続けても負担が少ないように、丁度いい軽さの切り心地に揃えられています。ぜひ実際に触れて、切って、試してみてください。

兵庫 「多鹿治夫鋏製作所」の鋏

日程
2020/11/06(金)~12/07(月)
時間
10:00~18:00(火・水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

最終日は17時までの展示となります。

兵庫 「多鹿治夫鋏製作所」の鋏

多鹿治夫鋏製作所

多鹿治夫鋏製作所がある兵庫県小野市は、1783年頃に握り鋏がつくられるようになって以降、近辺に鋼材会社や日本で唯一“持ち手”をつくる工場ができ、初代の多鹿竹二さんにより1938年に鋏専門の製作所として創業した。高齢化が進み、廃業する工場も多くなっている現在も、地場産業として根付く小野でしか作り続けることはできないと、時代の変化に合わせて必要とされる鋏を小野市で作り続けている。