FUTAGAMIのもののまわり

江戸時代より仏具の産地として栄えてきた富山県・高岡市。今も大仏や梵鐘などの大きなものからご自宅用のものまで様々な仏具が作られています。今回特集でご紹介する「二上」も、仏具を手がける鋳物メーカーとして1897年にスタートしました。仏具の中でも「輪灯（りんとう）」と呼ばれる細やかな細工が特徴の仏具を専門に手がけてきた「二上」。時代と共に仏具の需要が減る中で、仏具で培ってきた技術を生かし新たに生活道具ブランド「FUTAGAMI」を立ち上げました。デザインを手がけるのは、手工業デザイナーの大治将典氏。これまでの仏具の常識ではあり得なかった砂型から取り出したままの「鋳肌」を生かした「FUTAGAMI」のアイテムは、時間とともに真鍮の風合いが変化し、使うほどに味わいが増してきます。2009年に立ち上げた「FUTAGAI」は、少しずつ数を増やし、今では70を超えるアイテムが揃っています。今回の特集では、真鍮の風合いを生かした「FUTAGAMI」の様々なアイテムとともに、「二上」のある高岡のものづくりや、「二上」を支える様々な仲間など、「FUTAGAMI」のもののまわりをご紹介します。