多くの椅子は、構造となるフレームと、座り心地を良くするクッションで成り立っています。「張り替え」は、その中身のクッションや表面に張っている生地を交換し、椅子としての価値をまた取り戻す修理です。見た目に変化がないように見えても、毎日人の体重を受け止め続けているクッションは、どうしてもヘタリや素材の劣化がでてきます。壊れている訳ではないので、そのまま使うことはできますが、張り替えてみると、長い時間をかけて座り心地が変化していたことに気づくと思います。また、環境によっては中身のクッションよりも先に、表面の張り地が寿命を迎えてしまうこともあります。日々の摩擦や汚れなどで、気づけばくたびれた印象になっていたり…。
フレームがしっかりしていれば、張り替えるだけで、また活き活きとした印象になります。身体に接する時間が長い家具、椅子。一度愛用の椅子を見直してみてはいかがでしょうか。