「文化を継ぐアーカイブ活動」を学ぶ
「ロングライフデザイン=ながくつづくいいこと」を伝える私たちは、定期的にその先駆者を講師としてお迎えし、社内勉強会「dd SCHOOL」を開催しています。この度、「ロングライフデザインの会」の発足に伴い、この社内勉強会を会員の皆さんと一緒に学ぶ勉強会として開催していくことになりました。第9回目の今回は、特別に一般参加枠も設けておりますので、ロングライフデザインに関心のある皆様と一緒に学ぶ機会になればと思います。
第9回目のテーマは「これからの継ぐを考えるアーカイブの価値」
渋谷ヒカリエのd47食堂がオープンした時、一般社団法人農山漁村文化協会(以後、農文協)が出版する「日本の食生活全集」47都道府県の聞き書シリーズを買い揃えました。そこには、実際に足を運び、その土地に暮らす方々から直接聞いたことが網羅されていて、地域の食文化を学び始めようとする僕たちにとっては、まさに教科書のような存在。d47食堂では定食を開発する際、「その現場に行き、実際に自分が見て、聞いたものしかつくらない」という基本姿勢があります。それはこの「聞き書」からの影響を多く受けていることは間違いありません。
農文協は、農家のための本づくりを行う目的を持つ、一風変わった出版社です。日本の多くの農家がなぜ農業専門書の雑誌「現代農業」を定期購読しているのか、茅葺きや石積み、獣害対策などの専門書や、膨大な過去の資料やレシピ、関係者の情報など、多くのアーカイブをどう活用しているのかと、独自路線を走り続ける農文協さんの、独自な戦略を、根掘り葉掘りお話を伺ってみたいと思います。
今回、ご登壇いただけるのは、「うかたま」の元編集長であり、都道府県を横断してテーマ(例:寿司、汁もの、魚のおかずなど)で編集をした「別冊うかたま 伝え継ぐ日本の家庭料理」の編集を行う中田めぐみさん。農文協の活動や働き方、専門的な書籍を編集出版しながら、これからの日本の農業、日本の食文化を継いでいくためのアーカイブを使った活動について、楽しく伺ってみたいと思います
第9回 dd SCHOOL 担当企画者・相馬夕輝
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