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農家さんが作るしめ飾り

自然とのつながりに思いを寄せて、
神様をお迎えするしめ飾り

富山県朝日町でお米と野菜の生産と販売などを行う農家「いただきます」と、D&DEPARTMENT富山店が共同でしめ飾りを作りました。
しめ飾りは、毎年お正月に五穀豊穣や福を運んでくる歳神様を家にお迎えするための目印として玄関に飾るもの。藁には、この稲のように1年を無事に過ごせたことに対する感謝を。お米には、私たちを生かしてくれる自然の恵みへの感謝を込めて。あえてさまざまな飾りをつけずに、稲藁とお米そのままの美しさを生かしたデザインに仕上げました。
高齢化で担い手が少なくなった富山のしめ飾り作りは、次世代への継承が課題となっています。D&DEPARTMENTでは、地域に根付く文化を学び、受け継ぐ取り組みを応援しています。
予約受付中・12月中旬のお届け
農家さんが作るしめ飾り
古代米3種セット 付き
稲の種類により垂れの穂先が異なります。穂先が白っぽい「西海観(さいかいかん)」と穂先が黒っぽい「みどりもち」からお選びください。縄で縁起の良い玉の形を作り、末広がりの垂れをつけた、玉しめと呼ばれるデザインです。しめ飾りを作る農家が育てた古代米3種セットと一緒にお届けします。

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「西海観」(写真左)と「みどりもち」(写真右)
古代米3種セット(緑米 ヒスイ、赤米 メノウ、黒米 玄武)

3つの特徴

天然の素材のみ使用
しめ飾りの素材は稲藁のみで、接着剤や針金などは一切使用していません。神社や「どんど焼」や「左義長」といった地域の祭礼でお焚き上げもそのままで安心です。
香りと色
稲藁は、青々とした美しい色を残すため、稲穂が実る前の真夏に青刈りします。草原のような爽やかな香りは、天然素材を使っているからこそ。開封時、その香りを楽しんでください。
しめ飾りの定番「玉しめ」
玉しめは、縄で縁起の良い玉の形を作り、末広がりの垂れをつけた関東地方で見られる定番の形です。稲藁本来の美しさを楽しめるよう飾りを省き、お米のみを飾りに残しました。

文化を受け継ぎ続く 富山のしめ飾り作り

農家の女性を中心に広がったしめ飾り作り
米どころ富山では、農家はみんな、縄を綯(な)うことができたそうです。今でも地域の運動会で「縄綯い競争」という競技があるなど地域に根付いています。
富山県の東・入善町では、昭和62年、農家の女性たちが中心となり「入善町農村女性しめ飾り協議会」が立ち上がり、自分たちの縄綯いの技術を生かしてしめ飾りを作る取り組みがスタートしました。当時、しめ飾り作りは、農家の女性にとって初めて自分の手で収入を得た大事な仕事であったといいます。最盛期には20~30人のメンバーが活動していましたが、今では数名に減り、高齢化のため次世代への継承が課題となっています。そんな中、「いただきます」をはじめ、呉東(富山県東部)エリアの若手数名がしめ飾り作りの技を学び受け継ぐ取り組みをしています。
しめ飾り作りの1年
富山のしめ飾り作りは、材料となる稲を育てるところから、縄綯い、しめ飾りに仕上げて届けるまで、全て一人で行います。
しめ飾りに使う稲は食用よりも背が高い専用の品種で、「いただきます」では、3月頃から育苗が始まり5月頃に田植え、そして夏真っ盛りの8月、出穂する前の青い時に刈り取ります。乾燥させた稲はハカマと呼ばれる稲の下葉を取り除いたり、藁を柔らかくするために藁うちを行ったり、縄綯いの下準備をします。本業である食用米の稲刈りが終わり、11月に入ってからしめ飾り作りが本格的にスタート。年末に向けて連日手作業でしめ飾りを作っています。
田んぼの恵みをお裾分け 3種類の古代米
しめ飾りには、「いただきます」が育てた、古代米3種セットをおつけします。通常のもち米より粘りと甘みが強い緑米「ヒスイ」、食物繊維とタンニンを多く含んだ赤米「メノウ」、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含み、ビタミンやミネラルが豊富な黒米「玄武」。いつもの白米に、お好みでスプーン1匙程度混ぜて炊くと、もちもちとして美味しく、見た目も華やかです。
株式会社 いただきます
新潟県との県境・朝日町の農家「いただきます」は、食べることが大好きな南部一成さんとさおりさんご夫婦が立ち上げました。食べることを通じて、自然のこと、季節の移り変わり、人とのつながりを感じてほしいという思いから、お米を中心に季節の野菜を育て、加工から販売までを手がけています。お二人は、高齢化で担い手が少なくなった富山のしめ縄作りを受け継ぎ、次の世代に残すべく稲藁の栽培から制作まで一手に担っています。
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しめ飾りの飾り方、しまい方

しめ飾りのルーツは、神社などでみられる「しめ縄」です。「しめ縄」は、神聖な空間と俗世を分ける役割があると言われています。草履などの藁細工で用いられる「右綯え」と違い、反時計回りに藁を綯っていく「左綯え」で作られています。左は神聖とされており、日常と神聖なものを分ける意味合いが込められています。「しめ飾り」は、「しめ縄」に長寿や五穀豊穣といった願いを込めた縁起物を飾りつけたことから「しめ飾り」と呼ばれるようになりました。
飾る時期と場所
飾りはじめは、歳神様をお迎えする準備を始める「正月事始」以降であればいつでも良いとされています。「正月事始」は12月13日ですが、最近では、クリスマスが終わった後に飾ることも多くなりました。「二重苦」を連想させる29日や「一夜飾り」の31日は避けると良いと言われています。歳神様をお迎えする目印として玄関に飾ります。
(※本商品は予約品のため、お届けは12月中旬頃となります。)
しめ飾りのしまい方
しめ飾りは、「松の内」まで飾るのが一般的です。「松の内」は、地域によって異なり、1月7日または15日までと言われています。飾り終えた「しめ飾り」は、「どんど焼き」や「左義長」といった地域の行事か、神社の古札納所に持って行きお焚き上げしてもらいます。お焚き上げすることで、神様をお送りする意味があるそうです。お焚き上げが難しい場合は、紙で包み塩を振って清めて、一般のゴミ回収に出しても良いそうです。
また、近年では、お正月が過ぎた後もインテリアとして飾り続ける人も増えてきました。地域の風習や信仰、飾られる方の思いに合わせて、自由に飾っても良いそうです。ただ、歳神様は新しい藁が好まれると言われています。1年の恵みへの感謝を込めて、お正月にはぜひ新しいしめ飾りをお飾りください。

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農家さんが作るしめ飾り
古代米3種セット 付き
稲の種類により垂れの穂先が異なります。穂先が白っぽい「西海観(さいかいかん)」と穂先が黒っぽい「みどりもち」からお選びください。縄で縁起の良い玉の形を作り、末広がりの垂れをつけた、玉しめと呼ばれるデザインです。しめ飾りを作る農家が育てた古代米3種セットと一緒にお届けします。

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※写真はイメージです。撮影状況や光の当たり具合、ご覧になる環境(PCのモニタやスマホの画面)などにより、色合いが異なって見える場合があります。写真と実物では色や風合いが若干異なる場合がございますのでご了承ください。