115:考え・小旦那??

ヒカリエで活動しています47都道府県をテーマとした「d47museum」。dの販売スタイル「もののまわり」そのものを展示する「ものにはまわりがある」展を開催しました。そして、先日、参加されている全国の皆さんが集まり、公開座談会を開催。とてもとても勉強になりました。僕は会社のベースは東京(本社はヒカリエのここに)にありますが、皆さんもご承知の通り、ふるさと阿久比町という田舎でもプロジェクトを初めていることから、東京の自分と、ローカルな自分を、こうして全国から集まって対話することで、ものすごくリアルにそれを感じられ、また、東京の役割の変化についても、やはり強く感じられました。なんか、うまく言えませんが、昔のデザインは有名なデザイナーがカッコよく奇抜にデザインすればよかったのですが、今は「使いやすさ」とか「環境への配慮」とか、そういうことを言い始めた20年くらい前のことを思い出していました。もう、昔のような様子を「DESIGN」とはとっくに呼んではいない。バブルのような経済発展の時のお金の様子から、今は大企業がお金を溜め込んでいる時代。昔は旦那衆みたいな個人や企業があった時代から、補助金、クラファンの時代・・・・・お金も様子を変えてきています。

で、このヒカリエの全国の活動家たちの集まりの中で「小商い」という10年くらい前から出てきたキーワードの関連で「小旦那」という言葉が出てきました。「お金持ちではないけれど、無理してお金を若い活動に出す」ということなのですが、もちろん、そんなこと、ずっと普通にあちこちであるのでしょうけれど、改めて税金にもクラファンにも補助金にも頼らず、自分が出してあげる。それはつまり「関係性」のことなんだと思うのですが、出資とは少し違う、なんでしょう、そう、昔の旦那衆がやってきたこと。人との信用・・・・。なんか、いい話がたくさん聞けて勉強になりました。変な言い方ですが、本当にこれからの答えは地方にいっぱいあると、改めて思いました。