神奈川定食はじまります

その土地に息づく文化をこの先にも残そうと、編集長が住むように滞在し、人と人を繋げてつくりあげる旅行文化誌『d design travel』。d47 食堂では『d design travel』の発行毎にテーマとなる県の定食を提供しています。今回もd47 食堂のスタッフは神奈川県を旅して、食べ歩き、生産者に取材しながら「その土地らしい定食」を考えました。

神奈川には、江戸から京都に向かって走る東海道に8つの宿場があり、旅人をもてなす食文化が発展していきました。横浜には開港以来、外国からの新しい文化が入り、独自の食文化として今でも根づいています。旅人や異文化を受け入れてきた神奈川県ならではの、独創的でハイカラな定食ができました。

「神奈川定食」


(Photo by Yuji Yamazaki)

※写真上から、時計回りに
◯シュウマイ
横浜市は消費量日本一といわれるほど、お土産に持っていったり食卓に並ぶという。生姜の効いた豚シュウマイと、歯切れの良い海老シュウマイ。

◯マグロの角煮
三崎で半世紀にわたりまぐろ問屋を営む三崎恵水産(三浦市)。熟練の目利きにより美味しいマグロを選びぬく。マグロの尾身をおいしくたべる料理として生まれた角煮。

◯けんちん汁
鎌倉・建長寺から禅の教えとともに全国に広まっていったという。薗部産業(小田原市)のめいぼく椀で。

◯小田原の十郎梅
城のまわりに梅を植え食糧として戦にも持っていっていたという小田原の梅。曽我の里農園 和園(小田原市)の十郎梅はフルーティーな味わい。

◯小田原の蒲鉾 
相模湾で穫れる豊富な魚をすり身にして蒸し旅人に振る舞われていたという。鈴廣かまぼこ(小田原市)は無添加で職人が手作業で板に成形している。魚の風味としなやかな弾力を楽しめる。

※中央
◯落花生の煮豆
秦野では明治から昭和にかけて落花生が盛んに作られていた。落花生を甘く煮混んだ煮豆は食感や香りがよく酒の肴にも。

 

〈提供期間〉
会期 2023年4月7日(金) ~6月22日(木)
場所 d47食堂(渋谷ヒカリエ8F) Facebook / Instagram
価格 2,200円(税込)
●お問い合わせ:03-6427-2303(d47食堂)

 

〈店舗情報〉
d47食堂 Facebook / Instagram

住所  東京都渋谷区渋谷2-21-1 ヒカリエ 8F
電話 03-6427-2303
営業時間 月火木|11:30-20:00 金土祝前日|11:30-21:00 日|9:00-11:00/11:30-20:00
※水曜定休
※毎月第1,3,4日曜日はd47食堂モーニング開催のため9:00から営業しています。