D&DEPARTMENT TOKYOは、「ロングライフデザイン=長く使えるいいもの」という視点からセレクトした、3つのメーカーの家具をお取り扱いしています。
1週目のカリモク60、2週目のマルニ60に続いて、今週は天童木工のマルガリータを紹介します。
スウェーデンのデザイナー、ブルーノマットソンと、山形県の木工メーカー天童木工が、一緒に作ったイージーチェア。
生まれたのは1976年。ロングライフ歴40年です。
最大の特徴は、この軽やかで、流れるようなフォルムのフレーム。
こんなにも細いのにしっかりと体を支えることができる、丈夫なフレーム。
これは天童木工の技術力によるもの。
薄くスライスした板を重ね合わせて、熱をくわえながらゆっくり曲げる。天童木工の最も得意とする成形合板の技術を用いたフレームです。
軽く丈夫に、それでいてしなやかに仕上げることができるのが成形合板の特徴。
実際に座ってみると、フレーム全体がしなり、弾力性があります。クッションの柔らかさだけではなく、成形合板の特徴を活かし、フレーム全体で、座り心地をデザインしているのです。
でもこのソファのよいところは、座り心地だけではありません。
もうひとつの特徴は、1シートずつの作りになっていること。ふたつの椅子をジョイントすることで、2シーターになります。
この木製のパーツで連結しています。
前と後ろ、二つのパーツでジョイント。
ジョイントパーツも、成形合板でできています。
あとから1シート買い足して3シーターにしたり、1シートずつにして配置を変えたり。
お引越ししたり、家族が増えたりするたびに、ソファを買い替える必要はありません。
将来のことを考えた、長く使うためのデザインです。
一般的な2シーター以上のソファの場合、サイドテーブルを置いても片側の人しか使えないので不便ですが、マルガリータだったらこんな風にサイドテーブルを置くことができます。
目の前は広々、お茶を置くときもいちいち身を起こさなくて大丈夫。快適です。
この軽やかなフレームの特徴を活かして、シートは置き式。ズレないようにボタンで留っています。
お掃除のときはボタンを外して、クッションを切り離してください。
お掃除がしやすい、ということだけではありません。
ソファを長く使っていると、必ず駄目になる箇所があります。それが、このクッションの部分。ウレタンが劣化してきて、だんだんと座りずらくなるのです。でも、マルガリータならいちいち修理に出さなくても、クッションだけを注文することができます。
劣化することがわかっているから、取り外しができるようになっている。これも長く使うためのデザイン。
形は2種類あります。
ひとつはLowタイプ。より低く、傾斜も深い。背中で座るタイプのソファ。
長時間の読書や、映画鑑賞など。長く座りたい方のためのソファです。
もうひとつはHighタイプ。高めの座面。浅い傾斜。立ち座りのしやすいソファ。
家事のあいまにちょっと腰かけたい、そんな方のためのソファです。高齢者の方や腰の弱い方がいる、そんな家族にもおすすめ。
Lowタイプ、Highタイプともに東京店の店頭でお試しいただけます。好きな生地を選んで、完成まで約1ヶ月。生活スタイルや、座り心地の好みに合わせてお選びください。