『かまどさん』のある生活 その2〈基本の炊き方〉

そうして、かまどさんは我が家にやってきました。

使ってみると、本当に毎日その良さを実感するばかりなのですが、この回ではかまどさんでの基本のご飯の炊き方をレクチャーしてみたいと思います(※初めて使う時はお粥を炊いて「目止め」という作業をしなければなりませんが、今回は日常の使い方を見ていただきたいので、この行程は省きます)。

基本の流れは、

【お米を研ぐ】 → 【浸水する(20分)】 → 【炊く(13~15分)】 → 【蒸らす(20分)】 → 【炊きあがり】

です。

それでは、詳しく見ていきましょう。

1. お米を研ぐ
炊きたい分量のお米を研ぎます。この行程で最も大切なのは、そのあとの「水切り」です。かまどさんは普通の電気炊飯器とは異なり、例えば3合炊く時はおかまのこの線まで水を入れる、というような目に見える基準がありません。3合炊くには水が600ml必要で、それを正しく計量するために水切りが重要なのです。だいたい5分くらい、研いだお米をザルにあげて水切りします。

2. 浸水する
しっかり水切りしたお米を分量の水と共にかまどさんに入れ、そのまま20分浸水します。蓋はセットしてしまって構いません。

3. 炊く
中強火(目安は鍋底の釉薬がかかっていない、白い部分の約半分の高さまで炎が達する強さ)で炊き始めます。加熱時間は3合で13~15分。途中火加減の調節は不要です。火を止めるタイミングは、上蓋の穴から蒸気が勢いよく噴き出してから1~2分。私はまず火にかけたらタイマーを13分にセットし、その間は別の料理をつくっています。13分を過ぎるとかまどさんから蒸気が出てくる気配が。蒸気が出てきたら、タイマーを1~2分にセットし直し、時間が経ったら火を止めます(蒸気が出てからの加熱時間はお好みで。おこげもつくれます)。何回か試しておいしい炊き加減がわかったら、次からはその時間にタイマーをセットすればより簡単です。

4. 蒸らす
火を止めて、そのままの状態で20分放置して蒸らします。まだ蒸気が出続けていて、鍋もとても熱いので触らないようにしましょう。

5. 炊きあがり
蓋を開けた瞬間、お米がパチパチと弾けるような音がして、一粒一粒がツヤツヤピカピカで、これが自分で炊けたのかと思うととても感動します。しゃもじでさっくり混ぜましょう(かまどさんには木製のしゃもじが付属していますが、お米がとてもくっつきやすいので、使用前に水に浸しておくことをおすすめします)。

6. いただきます!
本当に、おいしいのです。まずは白米のまま食べてみてください。

実家にいた時から電気炊飯器を使っていた私が、ガスでご飯を炊くという生活に切り替えて、大きな不自由もなく過ごしています。ただ、やはり電気炊飯器と比較すると欠点もあり、でも私はそれを補って余りある利点を、かまどさんは持っていると思います。part3ではそれらの比較と、かまどさんをおすすめする理由を紹介したいと思います。