先週の「ナガオカケンメイの眼」出版記念トークからの話ですが、韓国大田(テジョン)では「聖心堂」というパン屋さんで行ったわけですが、そこのパン屋さんでは社内プロジェクトととして「愛のチャンピオン」というみんなが社内で「あいつは愛がある」という推薦方式の年一、ナンバーワンを決めるイベントをやっていました。選ばれた人たちを書籍にまとめるなど、「愛」について関心が高いようです。「愛」というと、なんだか抽象的でよく聞きもしますし、なんとなく日常の中にあるのに非現実な特別感があります。このイベントの話を聞いた時も、なんとなくふわっとした理想郷の良い子ちゃんな感じがして適当に聞き流そうくらいに思ったのですが、「社内から愛の感じる社員をみんなで言い合う」ということをよくよく考えてみて、「愛」がある周りの人を思い起こしてみて、「あぁ、居るわ」と、思ったのです。
そのひとは、周りを気遣い、身内にも優しく「これは私の仕事じゃないからやらない」とか言わず、どんな状況でも率先して手伝ったりする。会社の就業時間外でも、一緒にスタッフと旅行や飲みに行ったりしている。とにかく気遣いの人。人を心配して何か手を差しのべようと常に思っている。自分のことは二の次で、自分自分と言わない人。一歩下がって誰かを支える人。そんな人でした。そして「愛のある人」という「愛」について考えた時、その人を思い出し、そういう人の様子が「愛」なんだなと思ったわけです。そして自分にも問いかけてみました。僕は「愛」があるのか。このイベントで誰かが自分を選んでくれたりするように、振舞えているだろうか・・・・・。
「愛」というのはなんだろ、なんて考えたことがありませんでしたが、この「愛のチャンピオン」というユニークなイベントを通じて、初めてかもしれない「愛」について考えてみたのでした。みんなさん「愛」ありますか?