岐阜のコクウ珈琲さんとつくる
D&DEPARTMENT Original Blend ができました
D&DEPARTMENTの店舗がある都道府県や、デザイン観光ガイドブック『d design tavel』の取材で訪れた土地のカフェ・ロースタリーと一緒につくっている“D&DEPARTMENT Original Blend”コーヒー。
今回は、岐阜県美濃加茂にある「コクウ珈琲」さんと一緒に作らせて頂きました。
コクウ珈琲の店主である篠田康夫さんとの出会いは、d design travel 誌の岐阜号発刊がきっかけでした。岐阜号の「岐阜の美味しい手みやげ」にコクウ珈琲のコーヒー豆が掲載され、当時の編集長からお土産として頂いたのです。さっそく飲んでみるとすっきりと飲みやすく、「これは岐阜定食に連動してd47食堂でも提供しよう!」と準備を進めました。
提供期間中にわざわざ篠田さんがいらしてくれて、食事と共にコーヒーも楽しんで頂けたように感じたので安堵していました。すると、「実際にお店で出しているコーヒーの味をぜひ味わってもらいたい」とその日の夜遅くにメールが届きました!!
(これは、食堂で提供している味に満足されてないのか?もしくは、ご好意でおっしゃっているのか?いろいろな意味でどきどきしました。)
そして、翌朝一番でコーヒーを淹れてくれました。
篠田さんが目の前で淹れてくれたコーヒーは、とても透明感があって、すっきりかつ甘さがあって、そのおいしさに衝撃を受けたのはもちろんのこと、d47食堂で提供している味とはだいぶ違うのだな…!と驚きました。
その当時食堂で提供していたコーヒーは何度も試飲を繰り返して、「おいしい」と感じるコーヒーに仕上げていたのですが、焙煎家ご本人が淹れるコーヒーとは“表現したいもの”が全く違っていたことを痛感しました。
その時を境に、新しくお取り扱いするコーヒーに関しては、なるべく現地に伺うようにして、その店で飲んだ味を基本に抽出レシピを作るようになりました。
篠田さんをはじめ他の焙煎家の方々も、他の店に卸す以上、抽出方法や設備はそれぞれで異なるため、ご本人が淹れている味を完璧に再現するのは難しいことは重々承知しているのだと思います。(ちなみに、いいコーヒー豆はどんな淹れ方をしても基本的においしいです。素材以上の味は出せないのだろうなと思います。)
それでも、一歩踏み込んで、ご自身の想う「これがうちのコーヒー」を伝えてくださった篠田さんの真っ直ぐで熱い気持ちやプロ意識にとても心を動かされました。
当時の私はd47食堂のコーヒー担当になって少し経った頃で、先輩から引き継いだレシピを踏襲したり、直接コーヒーマシーンの設定に来て頂いた方にならって、「これが正解なのだろう」となんの疑いもなく、これまで通りに“d47食堂での味”を提供していました。(弁解するようですが、もちろんそれも美味しかったです。)
だから、篠田さんは、コーヒーの面白さや奥深さを教えてくれた、そしてコーヒー担当としても一杯への取り組み方や関わり方の指針をくださった「師匠」なのです。
前置きがだいぶ長くなりましたが、D&DEPARTMENT Original Blendを新しく作るなら、そんな師匠的存在の篠田さんにぜひお願いしたいと、今回のオリジナルブレンドが出来上がりました。
d47食堂の主役でもある定食やデザートを楽しんだ後に、その余韻を感じながら気づいたら飲み終えているようなブレンド。果実みがあってコクもあるので、さらりと飲みやすいのに奥行きも感じられます。
〈 商品情報 〉
発売日|2022年12月9日
◯ドリップパック
気軽に一杯からお楽しみいただけるドリップパックができました。
発売日|2023年4月29日
〈 販売店舗 〉
コクウ珈琲 D&DEPARTMENT Original Blend は、以下の店舗でお楽しみいただけます。
・D&DEPARTMENT TOKYO(奥沢)
・d47 design travel store(渋谷)
・d47食堂(渋谷)
・d食堂京都(京都)
・D&DEPARTMENT DINING TOYAMA(富山)
・D&DEPARTMENT MIE by VISON(三重)
・D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA 3(沖縄)
※メニュー提供・販売状況は店舗へお問い合わせください。
コクウ珈琲
岐阜県美濃加茂市の旧中山道の宿場町にある自家焙煎珈琲店。築80年以上の旧郵便局を改装した年内は、静かにコーヒーを味わえる落ち着いた空間。オーナー兼焙煎家の篠田康夫さんが丹念に淹れるコーヒーにファンも多い。
岐阜県美濃加茂市太田本町1-7-1
定休日 / 木曜日、第2・4水曜日