仏具の産地、富山県・高岡市。この地にあるサカエ金襴が「座禅布団」の伝統的製法はそのままに、新たにつくったものが「ZAF(ざふ)」です。あぐらのような形でZAFに座ると、自然と両膝・お尻の三点が骨盤を支えるので、楽に姿勢をキープ。瞑想に合う硬さにするため、仏具のおりんを乗せる布団などをつくる職人がパンヤを手詰め。産地に保管された残布でカバーをつくった特別版です。
生地について
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朱沙織を使用した光沢のある生地。ヨコ糸に2種の太さの糸を織り込み、仕上工程で細い糸だけ縮ませて柄にボリュームを出している。
山梨県 郡内産地
江戸時代から甲斐絹の伝統技術「先染め・細番手・高密度」を受け継ぎ、織物生産が行われている。現在、郡内織物は、婦人服やインテリア、裏地の生地のほか、国産ネクタイ生地の4割のシェアを占める。近年では産地内の織物企業と東京造形大学テキスタイルデザイン専攻の学生による産学共同開発企画「富士山テキスタイルプロジェクト」が展開されている。
STORE ORIGINAL PRODUCTS
安定する場所を探して座ると、スッと自然に背筋が伸びます。
富山店スタッフ 進藤
富山に来てからご縁があり、最勝寺というお寺で坐禅に触れる機会がありました(詳細は、『d design travel TOYAMA 2』をぜひご覧ください!)。そこでみた坐禅用の蒲団「坐蒲」の、コロっとした形が気に入ったのですが、僧侶用のものは渋すぎますし、当時一般向けに売られていたものは仏具感あるきらびやかなものばかり。今のインテリアに合うものがあれば、と思っていたところにお会いしたのが、仏具メーカー「サカエ金襴」の竹澤さんでした。「サカエ金襴」は、法衣や柱巻き、リン布団といった仏具を手がけている会社です。dオリジナルの坐蒲は、僧侶の皆さんが使う本格的な形に、dで取り組む「LIFESTOCK」の生地を合わせました。「LIFESTOCK」の生地は毎回厚みや織りが違うため、縫い子の方も大変だと思いますが、どんな生地でも同じようにきれいに仕上げて下さいます。中の綿は、「パンヤ綿」というハリのある綿を使い、全て手詰めです。座ると適度な硬さで、小さめでコロコロとした形なので少し不安定に感じるかもしれません。ですが、安定する場所を探して座ると、スッと自然に背筋が伸びます。柔らかいクッションに体を沈み込ませるよりも、背筋を伸ばして座った方が腰への負担が少なく、長時間座るのに向いているそうです。瞑想用に使う方はもちろん、クッションや背もたれ、座椅子の代わり等々、皆様思い思いに使って頂いています。私としては、道具をきっかけに坐禅や禅に興味を持ってもらえたら嬉しいです。