デザイントラベルガイド『d design travel』シリーズの発行人で初代編集長のナガオカケンメイが、誌面のCAFEマークを立体にすることを発案。ロゴ内には、縁起の良い七宝柄をいっちん技法で表現しています。
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ひとつひとつ丁寧に作られた手仕事ならではの個性が光るマグカップ
京都店スタッフ 板津
発案から発売まで、2~3年以上かかって出来あがったオリジナルマグカップ。ナガオカさんが、d design travelのdマークのマグカップと同じシルエットと色のマグカップを作りたいということで、洸春陶苑の高島さんに依頼したことがきっかけとなりました。しかし、朱色のような色味を釉薬で出すことが非常に難しく、大いに難航。『d design travel』のCAFEマークと同じ赤色とシルエットにこだわり、dのロゴも手書きらしさを残しつつ、かっこよく仕上げていただくまでに思考錯誤を重ね、完成しました。ひとつひとつ丁寧に作られた手仕事ならではの個性が光るマグカップは、「交趾(こうち)」焼ならではの、艶感のある朱色が特徴。色の深みを出す為に2度塗りで仕上げています。dのロゴの中には、まるでケーキに生クリームを絞るような「いっちん」とよばれる絵付け技法で縁起の良い七宝柄を描いています。ぽってりした厚みのある見た目ですが、口元は薄く仕上がり、持ちやすくバランスの良いサイズ感。京都に息づく、伝統を大切にしながらも、使い手と共に常に新しい焼物づくりを目指す「お誂え」のものづくりへの姿勢によって、高島さんと何回もやりとりを経てできた、渾身のオリジナル商品です。